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開発環境

2013年度開催報告

第2回 7月16日(火)18:30~20:00開催

なぜ東京? 2020年オリンピック・パラリンピック招致の裏舞台

7月16日、今年度第2回目となるスポーツアカデミーが行われました。今回は、「なぜ東京? 2020年オリンピック・パラリンピック招致の裏舞台」と題して、ノンフィクションライターの松瀬学氏に講師をお務めいただきました。

松瀬氏は、共同通信社勤務を経てノンフィクションライターとして独立され、これまで約30年にわたり内外のスポーツの現場を取材してこられました。オリンピック・パラリンピックについては、1988年のソウル大会から昨年のロンドン大会まで7大会連続で取材を続けていらっしゃいます。表舞台で脚光を浴びるアスリートはもとより、夢破れて表舞台に立てなかったアスリートや彼らを支えるコーチ、スタッフといった方々に焦点をあてる取材手法に定評があります。

今回の講義では、2020年のオリンピック・パラリンピック招致活動の現状と今後の展開について、現場主義を貫かれる松瀬氏ならではのお話を伺いました。

ノンフィクションライター
松瀬 学 氏

主なポイント

『オリンピック・パラリンピック招致の意義』

  • 招致活動は、その国におけるスポーツの社会的ステイタスの向上もしくは変化につながるきっかけとなりえる。また、国際スポーツ界がどのようなパワーバランス、政治力学の上に成り立っているかを肌で感じられる。
  • 報じる側もどこが勝つのかを考えることで、国際スポーツ界の潮流を知る。

『不確実な時代の確実な五輪:WhyとHowは不可分か?』

  • 3候補都市それぞれが強みと弱みを抱える。
  • 東京に招致する意義(Why?)は、「安心、安全、確実に五輪を開催できる(How)こと」との説明は、オリンピックムーブメントの普及という観点では説得力がある。反面、インパクトやメッセージ性に欠ける。
  • 2回目の開催はアジアの都市として初となる。アジア成長の証(象徴)として、オリンピズム(理念)浸透のシンボルとして、「東京で2回目の開催」には意義がある。
  • マーケットとして期待値の高いアジア市場を背景に、オリンピックのレガシーやオリンピックムーブメントの理念の浸透をヨコへの拡大のみならず、多世代にタテに「深化」させる。
  • 世界中で懸念される若者のスポーツ離れに向き合い、次代を担う若者たちをひきつける新たな価値を東京が創造する。

『今後の招致活動』

  • 残り2か月間は、具体的なメリット(何をもたらしてくれるのか?)の提示が重要。「豊富な準備資金」「スポーツ・フォー・トゥモロー」プロジェクトにはインパクトがある。
  • 横一線のレース展開。王室外交を展開したマドリードの外交力にはインパクトがあった。
  • 「真のオール・ジャパン体制」を築けるか? 正攻法のロビー活動以外の舞台裏での活動がカギを握る。
  • 「アジアの支持」「大票田の欧州と大陸ローテーション」「次期会長選の影響」など、考慮の材料は多岐にわたる。

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