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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

ユニカール

スウェーデン生まれの、陸上で楽しむカーリング

ユニカールの歴史・沿革

ユニカールの歴史・沿革

ユニカールの発祥の地は、1979年にスウェーデンのヨーテポリ市。冬季オリンピック種目のカーリングを、屋内でも手軽に楽しめるようにと、カールオーケ・アールクビスト氏により考案されたのがユニカールである。冬だけでなく、1年中楽しむことができるのが魅力。また、実施場所を問わず、教室や会議室など屋内で平坦な床の上なら、どこでもプレイすることが可能だ。日本を含め、国際的にも広がりを見せている。

ユニカールの名称の由来は、その手軽さも含め、”誰もが楽しめる”という「ユニバーサル」に、元々のカーリングを加え略して「ユニカール」と名付けられた。

氷の代わりに滑りやすい専用カーペットの上で、天然石の代わりに取手のついた合成樹脂製のストーンを使用してゲームを行う。

日本におけるユニカールの歴史をみる。日本には1986年に紹介されて以来、日本レクリエーション協会のサポートのもと普及活動を続けた。その後、日本ユニカール協会が中心となり、全国各地の多くに地方協会が存在する。特に2000年代以降は、全国スポーツレクリエーションで実施され、2007年・秋田国体でデモンストレーション種目として行われるなど、多くの人に親しまれるようになった。

ユニカールの概要

ユニカール

ユニカールは、別名「陸のカーリング」。

基本ルールは氷上カーリングと同じだが、より単純化されているので、覚えやすい。2チームがそれぞれ3個のストーンを交互に投げ滑らせて、相手チームのストーンをはじき飛ばしたり味方チームのストーンを助けたりして、最終的に相手チームのストーンよりも味方チームのストーンを標的に近づけることを競う。初心者同士が20~30分間の講習後、ゲームを始めることができるほど基本ルールおよび基本技術は簡単に習得可能だ。

ただし、ゲームに勝つため、あるいはゲームの本当の醍醐味を味わうためには、緻密な作戦とそれを実行するための正確なコントロールおよびチームワークが必要で、本質的な部分はカーリングと同様である。

ユニカールのルール

【競技方法】

■ストーンの投げ方

ユニカール

・両足を揃えて自然に立つ。
・右手(右利きの場合)でストーンのグリップ先端を握り、滑走面を上に向けながら胸のあたりまで持ち上げ構える。
・左手でバランスをとるようにストーンを軽く支える。
・ゆっくりと大きくバックスイング。
・腕の力を抜き、ストーンの重量を利用することが肝心。
・左足を1歩踏み出しながらストーンの重量を利用して足元から投げ滑らせる。

■ゲームの進め方

ユニカール

・1チームは3名構成で、2チームによる対抗戦を行う。
・先攻、後攻は初回のみジャンケンなどで決め、2回目以降は前回に得点を取ったチームが先攻。 ・前回が同点の場合は先攻、後攻の順序は前回と変更なし。
・両チームのプレイヤーは交互にストーンを投げ、最終的に味方チームのストーンを相手ストーンよりもセンターサークルに近づけることを競う。
・両チーム6人全員が投げ終わった後、その回の得点を計算する。
・6回の合計得点で試合の勝敗が決まる。

■得点の数え方

ユニカール

得点の計算例

・得点はセンターサークルに一番近いストーンに1点が与えらる。
・同チームのストーンが連続して2番目に位置していたときは2点、3番目も同チームのストーンが位置していたときは3点が与えられる。
・たとえば、Aチームのストーンがセンターサークルに一番近く2番目、3番目がBチームのストーンであった場合、その回はAチームに1点、Bチームは0点となる。

【ルール】

■失格となるプレイ

ユニカール

・ストーンを投げる際に足がスローイングボックスのラインを踏んだり、越えてしまった場合。
 (後方についてはスローイングボックスの延長の範囲内であれば失格とならい)
・バックラインやサイドラインから完全に外れたストーン。
・ガードラインを完全に越えていないストーン。
・ただし、他のストーンに当たってガードライン上に止まったストーンは有効。
・投げたストーンが回転状態でガードラインを越えた。
・有効エリアにそのストーンが正常な状態で止まった場合。
・他のストーンに乗り上げてしまったり、横転してしまったストーン。
・有効エリア内にあり、かつサークルに触れていない先攻の第1投目のストーンを後攻の第1投目のストーンが当てて有効エリア外にはじき出した場合。
・後攻の第1投目のストーンは失格となり、直ちに取り除かれ、先攻の第1投目のストーンは元の位置に戻される。

■不正プレイによって無効となったストーンの処置

・ストーンが無効となったときは直ちに取り除き、無効となったストーンによって移動させられたストーンは元の位置に戻る。
・ストーンの元の位置が明確にできないときはアドバンテージルールを採用する。つまり無効となったストーンによって移動させられたストーンのチームは元の位置にストーンを戻してゲームを続行するか、その回を無効にして初めからやり直すか、どちらかを選択することができる。

公式サイト

日本ユニカール協会