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国際情報
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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

セミナー「子供のスポーツ」

2017年の年頭に当たりご挨拶申し上げます。

2017年の年頭に当たりご挨拶申し上げます。

昨年は、ブラジル・リオデジャネイロでのオリンピック・パラリンピック開催をはじめとしてスポーツの世界が大変盛り上がった年だったかと思います。

世界的な舞台でフィギュアスケートや体操、テニスなどの競技で多くの若いアスリートたちが大活躍する一方で、五輪4連覇を果たした女子レスリングの伊調馨選手や大リーグ通算3,000安打を達成したイチロー選手など、ベテラン勢の偉大な力を感じる場面も多かったと思います。また、リオ大会を終えて日本国内でも次の2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた機運の高まりが感じられるようになってまいりました。問題視されていたエンブレムや会場整備費などの問題が解決に向かい、昨年末には新国立競技場の建設が始まりました。実質的な取り組みが各所で始まり、今後もますます活発になっていくでしょう。

一方で、昨年は国内ではスポーツの世界での賭博や八百長といった問題、また海外では大規模なドーピング問題がクローズアップされるなど、ショッキングな話題が多かったのも確かです。過ぎたことを教訓とし、3年後の東京大会に向けて今一度オリンピックの理念にある「心身の向上」「フェアプレー」「平和」といったことを見直し、スポーツをとりまく環境が前進することを祈念いたします。

今年は、わが国のスポーツ施策全般にわたって今後5年間の指針となる「第2期スポーツ基本計画」が取りまとめられます。スポーツ実施率向上への働きかけや中学高校の部活動指導員の制度化などが議論されています。また、スポーツ庁発足1周年にあたり鈴木長官が昨年末に提示した「鈴木プラン」では、日本の選手が東京大会で最大限活躍できる環境の整備・支援体制の構築や、日本全体のスポーツ人口増加につながるような取り組みが提案されました。今年はこのような指針を受けて、これからの日本のスポーツのあり方がますます活発に議論され、変化していくことが期待されます。

私ども笹川スポーツ財団といたしましても、引き続き長期的な視野に立ち、国全体のスポーツのあり方を見据え、より実効性のある政策提言を積極的に打ち出してまいります。

2017年におかれましても、皆様が心身ともに健康で、心からスポーツを楽しめますよう祈念し、年頭のご挨拶といたします。

笹川スポーツ財団 理事長 小野 清子

公益財団法人 笹川スポーツ財団
理事長 小野 清子