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国際情報
International information

「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

セミナー「子供のスポーツ」

ビーチバレーボール

砂浜が舞台の2人制バレーボール。エンターテインメント性抜群のアメリカ発祥のビーチスポーツ

歴史と沿革

カリフォルニア・サンタモニカでレジャーとして6人制で行われていたビーチバレーが、現在の2人制になったのは1930年代。なかなか現れないメンバーにしびれを切らしたポール・ジョンソンが仲間3人とダブルスでプレーしたのが始まりといわれています。その後、1950年代にサンタモニカで最初のトーナメントが開催され、さらに美人コンテストなどエンターテインメント要素を盛り込みスポーツ・イベントのプロモーションを行ったことで、ビーチバレーは大きな注目を集めるようになりました。

70年代後半には賞金金額が徐々に増え、1983年バレーボール・プロ協会(AVP)が創立され、ケーブルTVのスポーツ専門局やネット局による試合中継も始まり、アメリカ全土へと広く普及します。1987年には当時国際バレーボール連盟(FIVB)の会長だったルーベン・アコスタが初の「世界ビーチバレー選手権」をリオデジャネイロで開催。この成功を機に、1990年、FIVB主催のプロ・トーナメントをシリーズで企画し、ワールドワイドのツアーが始まりました。1996年のアトランタ・オリンピックでは夏季オリンピックの正式種目となり、大成功を収めています。

日本では1987年、湘南・江の島海岸で開催された「第1回ビーチバレージャパン」をきっかけに広く認知されるようになりました。1994年には国内初のプロツアー「ジャパンサーキット」が開催されます。また同年、国内初の常設のビーチバレーコートが神奈川県平塚ビーチパークにでき、翌年には同県藤沢市の鵠沼海岸にも設置されました。1997年には、(財)日本バレーボール協会の傘下団体として、日本ビーチバレー連盟が発足しました。1996年のアトランタ・オリンピックでは日本から男女合わせて3チームが出場し、高橋有紀子・藤田幸子組が5位入賞。シドニー大会では高橋有紀子・佐伯美香組が4位入賞、その後もアテネ、北京と連続出場を果たしています。プロチームとしては1997年に佐伯美香を中心としたダイキヒメッツが結成され、その後湘南ベルマーレやビーチウィンズなどのチームが誕生。国内のプロ大会は1994年に始まった「ジャパンサーキット」が2004年にリニューアルされ、現在は「JBVツアー」として行われています。

競技方法・ルール

1チーム2名の選手でプレーし、ポジションの規定はありません。6人制バレーボールとは異なり、監督などのスタッフはチームには構成されず、メンバーチェンジも行えません。荒天の場合を除き雨や強風の場合でも試合は行われます。

ゲームは各チームがネット越しにボールを打ち合い、味方のコートにボールを落とさないようにしながら、相手コートにボールを落とすか相手が返球できないようにプレーします。ボールの接触はブロックを含めて3回まででき、3回以内に相手コートにボールを返さなければなりません。

1試合は3セットマッチで行われ、1、2セットは21点、3セット目は15点で2点差以上の先取となり、2セット先取したチームの勝利となります。コートチェンジは1、2セットでは2チームの得点合計が7の倍数になるごとに、3セット目は5の倍数ごとに行います。

*より詳しい競技説明やルールについては、こちらをご参照ください。

道具、コート

●ボール

球状で、雨天でも実施に適するよう水分を吸収しない柔軟な皮革や合成皮革、または類似の素材で覆ったもの。国際大会では国際バレーボール連盟(FIVBが承認認定したボール、国内大会では(財)日本バレーボール協会が公認したボールを使用しなければなりません。空気圧は6人制バレーボールよりも少し低く設定してあります。

●ユニフォーム
競技のユニフォームは競技会が特にユニフォームを規定しない場合、ショートパンツや水着を着用し、大会規定に定められている場合はこれに従います。帽子やサンバイザーなどをかぶってもかまいません。同チームの2人は同色で同じスタイルのユニフォームを着るものとし、ジャージの胸の部分もしくは水着の前面に、それぞれはっきりとわかるように1と2の番号をつけます。素足で競技するほか、競技中は怪我のおそれのあるものは着用禁止。メガネやサングラスは選手自身の責任において着用が認められます。気温が15℃以下の寒い天候の場合、両選手等のスタイルやメーカー、色等が一致すれば試合中、スパッツ等の着用が認められる場合があります。

●コート
大きさは16m×8mと屋内バレーボールより小さいコートを使います。ネットの高さは男子2.43m、女子2.24m。フリーゾーンは、コート・エンドラインから5~6mのスペースとします。コートは選手が怪我をするおそれのあるもの(石、貝殻など)が混じらない精選された砂で造られ、出来る限り水平で均一でなくてはなりません。

*プレイング・エリアの詳しい規定については、こちらをご参照ください。

お問い合わせ先

日本ビーチバレー連盟
〒104-0033 東京都中央区新川1-1-7 リバーサイド茅場町3F
TEL:03-3552-1287 FAX:03-3552-1220