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壁にボールを手で打ち返す。単純だけど、実に奥深い生涯スポーツ:ウォールハンドボール

歴史と沿革

欧米ではウォールハンドボールを単にハンドボール(Handball)と呼んでおり、チームで行うハンドボールをチームハンドボールと称して区別していますが、日本国内では混乱を避けるため、ウォールハンドボール(以下、ハンドボールとも記載)としています。

その起源は古代ローマまで遡ります。近代のハンドボールは15世紀のスコットランドで始まり、イングランド、アイルランドに伝わったといわれています。現在のラケットスポーツのもとになったようです。北米には1880年頃、アイルランド移民が持ち込み、1900年初めには北米のYMCAが普及活動に力を入れました。


現在は北米、アイルランド、カナダ等でナショナル選手権が開催されています。また、世界ハンドボール会議(WHC)の主催で3年ごとに世界大会が開催され、日本選手も毎回参加しています。

日本国内では1927(昭和2)年、神田YMCAに専用コート1面が創設されて以来、80年余の歴史があります。1989年に日本ウォールハンドボール協会が東京YMCA内に設立され、競技の普及と競技力の向上を目指しています。毎年、シングルス及びダブルスの公式大会を開催しています。なお、ラケットボールやパドルボール(Paddleball)はYMCAで行っていたウォールハンドボールから発祥したラケットスポーツです。

競技方法

壁から跳ね返るボールを、右手、または左手で2バウンドする前に正面の壁に打ち返します。ワンバウンド以内に打ち返すことができなければアウトとなります。スカッシュ競技でラケットの替わりに、両手に柔らかいグローブをして行う競技と考えて下さい。

このスポーツの魅力は一言で言えば、全身の運動機能の鍛錬と、技量の向上によるゲームの面白さのバランスが非常に良くとれていることでしょう。ゲームを楽しみながら、スピードやパワー、テクニックの点から体力の養成や維持を実践できます。アスリートのコンディション作りや、オフ・シーズンの体力養成としても取り入れられています。一見すると地味に思えるかもしれません。でも、このスポーツの面白さはやった人ならわかる、実に奥深い競技です。昔から「Thinking Handball」といわれている生涯スポーツです。

◆主な特長
(1)ラケットを使用しない:
 ラケットによる他人や自分自身に怪我を引き起こす心配がなく、子供から高齢者まで安全に楽しめる。
(2)両手を使う: 効き手だけを使うスポーツと違い、左右全身のバランス感覚が鍛えられる。
(3)年齢、性別に関係ない: ボールの動きに対する予測と、壁を利用したボール・コントロールの技術がゲームを大きく左右するため、子供や高齢者も技術の向上に伴ってゲームを楽しむことができる。もちろん、トップレベルの試合では、スピードとパワーが要求される。

ルール

コート内で対戦者が交互に手でボールを正面の壁に打ち返す。ボールを打つのは片手だが、どちらの手を使ってもよい。1対1のシングルスと、2人1組で対戦するダブルスがある。21点先取で2ゲーム行う。1勝1敗の場合はタイブレークを行う。

◆競技の様子
<4-Wall ビッグボール使用/全日本大会より>

<4-Wall/全米の大会より>

Paul Brady vs. David Chapman from USHA 4-Wall Nationals-Saturday on Vimeo.

<1-Wall/イタリアでの世界大会より>

道具・コートなど


<1-Wall競技>



<4-Wall競技、正面から>



<左から、ゴルフボール、レッド、ビッグボール、
ホワイト>

◆国際標準コートは3種類
壁が正面だけの1-Wall、正面の壁に両側の壁も使用する3-Wall、そして後方の壁も使用する4-Wallコート、四方と天井の壁に囲まれた長方形のボックス型コート(高6.1m,奥行12.2m,幅6.1m)です。スカッシュコートに似ていますが、ウォールハンドボールでは天井も使用します。国内でプレーされているのは4-Wallですが、米国やヨーロッパでは体育館や公園で1-Wallのプレーが盛んです。

◆用具はボール、手袋とアイガード
ウォールハンドボールで使用する用具はボール、手袋とアイガードの3つです。ボールはゴム製で、国際標準は3種類。男性用のレッドボール、女性用のホワイトボール、そして主に1-Wallで使用されるビッグボール(Big Ball)です。子供たちには軟式テニスボールを使用します。手袋は皮革製ですが、ビッグボール競技では軍手あるいは素手でもかまいません。目を保護するためにアイガード着用が義務づけられています。

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