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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

好きなスポーツ選手

子ども・青少年の「好きなスポーツ選手」第1位羽生結弦選手

「好きなスポーツ選手 2018」は、羽生結弦(フィギュアスケート)が1位
写真:フォート・キシモト

SSFは2018年7~8月に「スポーツライフに関する調査2018」を実施し、「好きなスポーツ選手」をたずねました。

2018年の好きなスポーツ選手の1位は羽生結弦となりました。前回調査(2016年)の4位から大幅なランクアップとなっています。2位大谷翔平(野球)、3位イチロー(野球)、4位錦織圭(テニス)が続き、世界で活躍する選手が上位に入りました。

調査結果は2019年3月27日発売予定の「スポーツライフ・データ2018」に掲載いたします。

【表1】好きなスポーツ選手2018(全体・性別)

【表1】好きなスポーツ選手2018(全体・性別)

資料:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」2018

主な調査結果

1.好きなスポーツ選手の年次推移

2018年の好きなスポーツ選手の1位は「羽生結弦」10.6%であった。前回調査の4位(4.6%)から大幅なランクアップとなり、調査開始以来はじめてのトップである。2位は「大谷翔平」(7.7%)がランクインし、3位に「イチロー」(7.2%)が続く。「イチロー」は前回調査の1位(16.4%)から順位、割合ともに下がったが、安定した人気をみせる。ランクインした選手の種目をみると、野球が3名と最も多く、続いてフィギュアスケートとサッカーが2名であった。

【表2】好きなスポーツ選手の年次推移 2008~2018年(全体:上位10位まで)

【表2】好きなスポーツ選手の年次推移2008年、2010年、2012年【表2】好きなスポーツ選手の年次推移2014年、2016年、2018年

資料:「スポーツライフに関する調査」2018

2.好きなスポーツ選手(年代別)

年代別にみると、30~40歳代を除く年代で「羽生結弦」が1位となり、世代を問わず人気である様子がうかがえる。30~40歳代で1位となった「イチロー(野球)」や、「大谷翔平」「錦織圭」も多くの年代で上位にランクインした。その他、「本田圭佑」が20~40歳代で、「長嶋茂雄」が60歳代と70歳以上でランクインするなど、年代によって好きなスポーツ選手の特徴がみられた。

【表3】好きなスポーツ選手2018(年代別:上位5位まで)

【表3】好きなスポーツ選手2018年代別、18・19歳、20歳代、30歳代【表3】好きなスポーツ選手2018年代別、40歳代、50歳代、60歳代、70歳以上

資料:「スポーツライフに関する調査」2018

今回の調査では、2018年平昌オリンピック冬季競技大会で金メダルを獲得した羽生結弦(フィギュアスケート)、大リーグ移籍後に活躍、新人王を受賞した大谷翔平(野球)といった世界で活躍する選手が上位にランクインした。特に羽生結弦は、幅広い年代で1位となるだけでなく、女性からの圧倒的人気を誇る。大谷翔平も多くの年代で上位に入るが、女性よりも男性から人気が高い。

また、錦織圭(テニス)は近年継続して上位に入り、性、年代を問わず安定した人気である。年代別では、イチロー(野球)と長嶋茂雄(野球)が選手本人と近い年代から支持を得ている特徴もみられた。

今後、2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会と、日本で開催される世界的スポーツイベントが続く。これらのイベントでどのスポーツ選手が活躍し、人気が変動するのか、今後も引き続き動向を注目したい。

【笹川スポーツ財団 スポーツ政策研究所 研究員 藤岡成美】

スポーツライフに関する調査2018 概要

調査対象
全国の市区町村に在住する18歳以上の男女3,000人
調査方法
訪問留置法による質問紙調査
地点数
全国300地点
調査時期
2018年7月6日~8月10日
サンプリング
割当法
データの使用申請

最新の調査をはじめ、過去のスポーツライフ・データのローデータ(クロス集計結果を含む)を提供しています。

活用例

  1. 政策立案:所属自治体と全国の比較や調査設計に活用(年齢や性別、地域ごとの特徴を把握)
  2. 研究:研究の導入部分の資料や仮説を立てる際に活用(現状の把握、問題提起、仮説、序論)
  3. ビジネス:商品企画や営業の場面で活用(市場調査、データの裏付け、潜在的なニーズの発見)
テーマ

スポーツライフ・データ

キーワード
年度

2018年度

担当研究者
  • 藤岡 成美 研究員