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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

野球人口

国内野球人口:268万人、男性229万人、女性27万人
 野球人口

笹川スポーツ財団では、2022年6月から7月にかけて「スポーツライフ・データ(スポーツライフに関する調査)」を実施しました。20歳以上の野球人口(実施人口)は268万人、男性229万人、女性27万人となりました。

この「スポーツライフ・データ」の中から、野球人口(実施人口)・実施率の推移を解説します。

1. 年1回以上の「野球」実施率の推移(2000~2022年):全体・性別(20歳以上)

全体の年1回以上の実施率は2000年6.0%から2022年2.6%へ減少傾向にある。2002年から2014年にかけては4%前後で横ばいの推移を示していたが、2016年以降は減少に転じている。

性別にみるとすべての調査で女性より男性の実施率が高く、野球の実施者はほとんどが男性であることが読み取れる。男性の年1回以上の実施率は2002年11.5%であったが、2022年は4.6%と大きく減少している。一方、女性の年1回以上の実施率は約20年間横ばいで推移している。

表1 年1回以上の「野球」推計人口・実施率の推移(2000〜2022年):全体・性別(20歳以上)
2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022
全体 実施率(%) 6.0 4.1 4.5 2.8 4.5 4.5 4.6 4.6 2.9 3.7 2.9 2.6
推計人口(万人) 597 413 458 287 465 467 478 478 301 384 300 268
男性 実施率(%) 11.5 7.9 8.9 5.7 9.1 8.6 8.9 8.9 5.6 7.2 5.6 4.6
推計人口(万人) 555 385 439 283 455 432 447 446 281 361 280 229
女性 実施率(%) 0.6 0.4 0.3 0.1 0.0 0.5 0.4 0.3 0.3 0.2 0.3 0.5
推計人口(万人) 31 21 16 5 0 27 21 16 16 11 16 27

注1)推計人口は住民基本台帳の成人人口(人)に実施率(%)を乗じて算出
注2)推計値を算出する際に端数が発生するため、全体の人口と男性・女性を合計した人口は必ずしも一致しない
注3)0.0は本調査において回答者なしの場合と回答者少数のため実施率が0.0以下になった場合を示す
笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(2000~2022)より作成

年1回以上野球を実施した推計人口をみると、全体では2000年597万に対し、2022年は268万人と約20年で300万人近く減少している。性別にみると男性は2000年555万人から2022年229万人と減少傾向が確認でき、女性は2000年31万人、2022年27万人と横ばいで推移している。

2. 年1回以上の「野球」実施率の推移(2000~2022年):年代別(20歳以上)

2022年の年1回以上の実施率を年代別にみると、20歳代の実施率が7.2%で最も高く、30歳代3.7%、40歳代2.7%と続く。実施率の推移は調査によって多少の増減はみられるものの20~50歳代では緩やかな減少傾向が確認できる。一方、60歳以上になると実施率はほぼ横ばいで推移している。

表2 年1回以上の「野球」実施率の推移(2000〜2022年):年代別(20歳以上)    (%)
2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022
全体 20歳代 10.7 10.3 12.0 7.5 10.5 8.9 10.5 8.1 7.4 8.9 6.1 7.2
30歳代 9.6 5.8 6.4 5.0 5.1 9.0 6.6 6.4 4.8 6.0 3.9 3.7
40歳代 7.1 3.0 5.2 3.5 5.9 5.4 5.4 7.2 3.5 4.9 3.4 2.7
50歳代 4.4 3.2 1.9 1.1 3.6 1.9 2.7 2.7 1.7 1.9 3.6 0.9
60歳代 1.8 1.3 1.9 0.6 0.9 1.1 2.4 1.3 0.7 0.5 0.8 1.2
70歳以上 0.5 0.6 0.6 0.3 0.8 0.0 0.0 1.8 0.2 0.9 0.6 1.0
男性 20歳代 20.9 19.4 21.8 14.4 20.3 16.7 20.5 15.4 13.9 16.5 11.9 12.4
30歳代 18.8 11.4 12.9 11.2 9.9 16.7 12.0 12.0 9.0 11.4 6.8 5.8
40歳代 13.4 5.1 10.4 7.4 11.7 10.2 9.5 13.6 5.9 9.6 6.0 4.7
50歳代 8.6 6.3 3.4 2.1 7.1 3.9 5.4 5.5 3.4 3.7 7.1 1.9
60歳代 3.1 2.8 3.7 1.2 1.9 1.7 4.9 2.7 1.5 1.1 1.6 2.5
70歳以上 1.0 1.3 1.4 0.7 1.8 0.0 0.0 4.0 0.5 2.1 1.4 2.1
女性 20歳代 0.0 1.1 0.7 0.8 0.0 0.7 0.0 0.7 0.5 1.1 0.0 1.7
30歳代 1.5 0.5 0.9 0.0 0.0 1.1 1.1 0.6 0.4 0.4 0.9 1.4
40歳代 1.3 1.0 0.0 0.0 0.0 0.6 1.2 0.5 1.1 0.0 0.7 0.7
50歳代 0.0 0.0 0.4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
60歳代 0.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
70歳以上 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

注)0.0は本調査において回答者なしの場合と回答者少数のため実施率が0.0以下になった場合を示す
笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(2000~2022)より作成

性・年代別にみると、男性は20歳代の実施率が最も高く2000年から2012年までは20%前後で推移し、その後は減少を続け2022年は12.4%であった。女性の実施者はいずれの調査でもほとんどが40歳代以下であった。

3. 週1回以上の「野球」実施率の推移(2000~2022年):全体・性別(20歳以上)

全体の週1回以上の実施率は2000年の1.5%から2022年の0.7%へ約半分に減少した。2014年までは調査によって多少の増減はあるものの横ばいで推移し、2016年以降は減少傾向である。男性も全体と同じような推移を示しており、2022年1.4%の実施率は2000年3.0%に比べて約半分であった。

表3 週1回以上の「野球」推計人口・実施率の推移(2000〜2022年):全体・性別(20歳以上)
2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022
全体 実施率(%) 1.5 0.6 1.2 0.6 1.1 1.2 1.3 1.2 0.5 0.9 0.8 0.7
推計人口(万人) 149 60 122 62 114 125 135 125 52 93 83 72
男性 実施率(%) 3.0 1.2 2.5 1.3 2.2 2.3 2.6 2.3 0.9 1.7 1.6 1.4
推計人口(万人) 145 59 123 65 110 115 131 115 45 85 80 70
女性 実施率(%) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.1 0.0 0.0 0.1
推計人口(万人) 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0 0 5

注1)推計人口は住民基本台帳の成人人口(人)に実施率(%)を乗じて算出
注2)推計値を算出する際に端数が発生するため、全体の人口と男性・女性を合計した人口は必ずしも一致しない
注3)0.0は本調査において回答者なしの場合と回答者少数のため実施率が0.0以下になった場合を示す
笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(2000~2022)より作成

10代の野球人口

スポーツライフ・データ2022」調査概要

調査内容
運動・スポーツ実施状況、運動・スポーツ施設、スポーツクラブ・同好会・チーム、スポーツ観戦、スポーツボランティア、日常生活における身体活動、生活習慣・健康 他
調査対象
全国の市区町村に居住する満18歳以上の男女3,000人(男性: 1,503人、女性1,497人)
地点数
300地点(大都市90地点、人口10万人以上の市122地点、人口10万人未満の市64地点、町村24地点)
調査時期
2022年6月10日~7月10日
データの使用申請

最新の調査をはじめ、過去のスポーツライフ・データのローデータ(クロス集計結果を含む)を提供しています。

活用例

  1. 政策立案:所属自治体と全国の比較や調査設計に活用(年齢や性別、地域ごとの特徴を把握)
  2. 研究:研究の導入部分の資料や仮説を立てる際に活用(現状の把握、問題提起、仮説、序論)
  3. ビジネス:商品企画や営業の場面で活用(市場調査、データの裏付け、潜在的なニーズの発見)
テーマ

スポーツライフ・データ

キーワード
年度

2022年度

担当研究者