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スポーツアコード 現地レポートノンフィクションライター 松瀬 学 氏

オリンピック候補。野球・ソフト、スカッシュも

帝政ロシアの首都、サンクトペテルブルクに歓喜と落胆が交錯する。5月29日。国際オリンピック委員会(IOC)の理事会で、オリンピック追加競技候補の絞り込みが審議された。
スポーツアコードは、幕張メッセのごとく、「レンエキスポ」という湾岸のバカでかいイベント会場で実施されたのだが、IOC理事会は2階の奥の会議場で開かれた。ひどくおごそかである。
2階にはメディアはのぼらせてもらえない。つまりIOC理事のエライ方々がいったいそこでなにを話しあっているものかさっぱりわからないということである。
今回の投票方式もよくわからない。摩訶不思議な展開で、レスリングに次ぎ、野球・ソフトボール、スカッシュが「逆転勝ち」し、最終候補に残ったのである。

ここで少し、投票方式を説明する。理事会で14票(ロゲ会長は投票せず)の内8票を獲得した競技が正式決定となり、8票に届かない場合は最低得票の競技を外して再投票を行うという手順で8票を超える競技が出るまで何度も行われる。
今回、1ラウンドの最初の投票。レスリングが過半数の8票でいきなり最終候補入りした。実は野球・ソフトとローラースポーツ、ウエークボードの3競技は0票だった。
1位抜けしたレスリングを外し、7競技で2ラウンド目の投票に移った。空手がトップの5票。武術4票、スカッシュ2票。野球・ソフトとスポーツ・クライミングは1票。ローラースポーツ、ウエークボードが0票となり、0票の両競技を外した5競技で3度目の投票を実施。空手、武術がいずれも4票、野球・ソフトは3票。スカッシュ2票。スポーツ・クライミングが1票となった。

空手、武術、野球・ソフト、スカッシュの4競技で4度目の投票を実施し、空手と武術が4票ずつ、野球・ソフトとスカッシュも3票ずつとったため、野球・ソフトとスカッシュのプレーオフが行われ、野球・ソフト(8票)がスカッシュ(6票)を上回った。
ここで野球・ソフト、空手、武術の3競技による投票に移り、野球・ソフトが6票、空手、武術が4票ずつ。空手と武術のプレーオフが行われ、空手9票、武術5票となった。
そこで野球・ソフトと空手による決戦投票が行われ、過半数の9票を獲得した野球・ソフトが、5票の空手を破り、最終候補入りしたのである。
改めてレスリングと野球・ソフト以外の6競技で3ラウンド目を実施し、結局はスカッシュが3つ目の最終候補に滑り込んだ。

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