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ソチオリンピック ボランティア奮闘記
西川 千春 氏

“May I help you?” メインヘルプデスク

ロンドン2012ではメイン会場のひとつであるエクセル(卓球、柔道など7種目実施)で試合後のビデオ・プレスのインタビュー、アンチドーピング検査、救急医療の通訳をこなした。今回は競技会場ではなく、MMCにてオリンピック報道に携わる各国からやってくる新聞社、通信社、テレビ局の関係者がクライアント、つまりサービスを提供する顧客となる。

LANSメンバーは入り口にあるMHD(メインヘルプデスク)、記者会見場サポート、翻訳等をメインにする一般事務と、3チームに分けられた。私はMHDに配属された。マネジャーはギリシャ人のカリオピとイギリス人のレベッカで二人とも組織委員会の職員だ。カリオピはIOC(国際オリンピック委員会)からの派遣だそうだ。その他プレスオペレーション担当とMHD直属のボランティアが同僚となる。マネージャーを含む4人が有給スタッフ。あとは全てがボランティアで、合計20数人が2つのシフトに分かれて朝から晩まで勤務することになる。

1月24日からはMMCは24時間・週7日オープン体制となるので、3交替となる予定だ。放送局はそれぞれスタジオを、そして新聞社・通信社は取材のベースを設置している。15,000人にものぼるジャーナリストのために、美容室、郵便局、銀行、レストラン・バー、クリーニング屋、コンビニ、トレーニングジムなど、そしてご存知スポンサーのマクドナルドまで完備する巨大なビルだ。

スタッフ食堂のランチ、結構いける

なんとMMCには知った顔が沢山いた。
プレスオペレーションのイギリス人ボランティア、ロスはエクセルのボクシング会場のミックスゾーン(選手が試合直後のインタビューを受ける場所)で一緒に仕事をした仲だった。そのほかにもONS(オリンピックニュースサービス)レポーターのジョナサン、エンジニアのジョンも居るじゃないか。エクセル会場の通訳マネジャーだったフランス人のシルバンも開幕前にONSのレポーターとしてくるとのこと。残念ながらすれ違いだ。その他ロシア人のボランティアたちも後で合流するらしい。
特にメディアセンターには2年ごとに同じメンツが集まってくる、言ってみればサーカスのようなものらしい。あちらこちらで「やあ、久しぶり。また一緒だな。」と挨拶している。狭い社会、どうやら私もその一員になったようだ。

実のところ開会前で、仕事はそれほど多くない。資料や地図、簡単な会話集などを用意したりしている。それでも私は気の早い日本のメディアのおかげで結構彼らのサポートで忙しい。多分MMCでは日本人ボランティアは私一人のようだ。共通の知り合いなどもいて、結構新聞社やテレビ局の人たちとも打ち解けて対応できる。彼らも日本人がいてちょっとは安心しているようだ。反面、他の若いLANSメンバーは仕事がなくて、結構腐っていることも多い。

「大会が近くなれば忙しくなるぞ。」と、ロンドンを経験しているオヤジが若い連中に言ってやることは結構効くらしい。マネージャーにはおかげで多分に感謝されているようだ。自分がいる期間は彼らの目線に立って、少しでも助けてあげるのが私の仕事だと思っている。

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