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ソチパラリンピック 現地レポート
星野 恭子 氏

1. 大会運営・組織体制

■厳重な安全対策で、安心の運営

力走する、座位のクロスカントリースキー選手

力走する、座位のクロスカントリースキー選手

昨年末からソチの近隣都市で自爆テロが続発し、安全面の脅威にさらされ、影響が懸念されていたが、大会期間中は厳重な警備もあり、特に不安を感じるようなことはなかった。
例えば、私たちメディアや大会関係者はもちろん、観客も子どもも含めて全員が顔写真入りのIDカードをぶら下げ、各会場への入場の際は入念な人物チェック、荷物チェックが行われていた。

パスのバーコードを読むと、予め登録された個人データのほか、顔写真が表示される。その後は、厚手のコートは脱がされ、空港にあるようなゲートをくぐったのち、男性は男性、女性は女性の担当官によるボディチェックが行われた。ポケットにうっかり入れっぱなしにしたものがあれば、リップクリームでさえも取り出してチェックされた。

また手荷物も空港並みの赤外線による検査が行われた。特に金属製のものはかなり小さいものでも見つけられ、実物検査が行われた。メディアとして必要な機材(レコーダーやデジカメ、充電機器など)は持ち込みを許されたが、文房具でもハサミなどは場内への持ち込みが許されなかった。一方で、12年ロンドン大会では、水も含め、液体物の持ち込みが一切禁止だったが、ロシアでは検査対象とはならず、問題なく持ち込めた。

クロスカントリースキーの観客たち

クロスカントリースキーの観客たち

また、会場内に乗り入れるバスも一回一回入念な検査が行われていた。まず、ドライバーもIDパスでチェックされた。また、車体の下部は鏡で不審物の有無が目視され、床下の荷物入れは「封印」されて使用不可だった。

こうした厳重な保安検査について、私が見て感じた限りでは、観客も「必要なこと」と受け止め応じている様子で混乱などは特になかった。

このようにロシアは、「初めての五輪、パラリンピックの開催」に際して、国を挙げて準備を行った。途中、施設建設の遅れなども指摘され、開催が危ぶまれたこともあったが、オリンピックの無事成功を経て、パラリンピックもまた、無事に開催された。

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