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  • 【後半】未来につながるまちづくりに向け
  • 【前半】市民が主役のスポーツ活用
未来につながるまちづくりに向け

国際大会にも寄与する至便な交通アクセス

松本崇市長
渡邉:

市長は海外にも目が向いておられ、2012年のロンドンオリンピックの女子バスケットボールアジア予選を兼ねた、「FIBA ASIA 女子バスケットボール選手権」を誘致されましたね。その熱意も強かったと思いますが、空港や高速道路のアクセスが非常に良く、市内はもとより長崎市なども近いため宿泊施設がそろっているのも、大会運営には大きかったのではないでしょうか。

松本:

これまでも日本バスケットリーグの試合や国際試合を行ったり、男子日本代表チームや実業団チームの合宿も数多く受け入れてきました。そんな経緯もあり、大村市体育文化センターをメイン会場として選んでいただきました。おっしゃられたように、空港をはじめとした交通アクセスの良さも大きかったと思います。「FIBA ASIA 女子バスケットボール選手権」はオリンピック予選も兼ねた大きな大会なので、決断には勇気が要りましたし準備も大変でしたが、それだけに、人口9万人の中小都市でも国際大会をやり遂げた経験は、市にとって大きな成果であり財産となりました。大村市民のバスケットボールに対する熱意や、ホスピタリティ、歓迎の気持ちも伝わったと思います。

渡邉:

ホスピタリティは本当に大事です。大村市はもともとバスケットに熱心で、ミニバスケットボールを含め、子どものころからバスケットボールをしている市民も多いとお聞きしています。国際大会の開催は市民の方々にも貴重な経験になりましたね。

松本:

海外の選手たちとの交流もありましたが、やはり、国際レベルのプレーを間近に観戦する機会を得たことは貴重でした。オリンピックを目指す情熱や本物のプレーから多くの市民が感動をいただき、特に小中学校をはじめとした子どもたちには、未来につながる経験になったと思います。

ボートレースの収益金を「こども夢基金」に活用

大村ボートレース場
渡邉:

大村市といえば、ボートレース発祥の地として知られています。大村ボートレース場を運営されている市では、モーターボート競走事業会計からの繰入金を財源として、「こども夢基金」という形で市政に活かしているようですね。

松本:

いま日本では、少子高齢化対策が叫ばれていますが、やはり少子化対策に本腰を入れていかなければ、未来はないと思うのです。国や県に対する要望や期待もありますが、自分たちでできることをやろうじゃないかということで、子どもたちの健やかな成長と、その明るい未来を目指したまちづくりに活かすことにしました。

渡邉:

大村市は、モーターボート事業に関して赤字の時代もありましたが、収益の改善に努められ、黒字化を達成されました。これまでも、市民生活の基盤となる道路や公園、下水道などの整備や教育文化の振興をはじめ幅広く活用されていますね。

松本:

おかげさまで、2012年度までにボートレース事業の収益金から、総額581億円の繰り入れを一般会計へ行っています。大村ボートレース場は今年で61周年ですが、おっしゃられたように赤字の時代もありましたが、現在は8年間黒字基調を堅持しています。そうした中で、収益金を市民のために活かすならやはり子ども対策だろうと。それで2010年度から設置した「こども夢基金」では、保育所や幼稚園を利用する第2子の保育料の無料化に活用しています。それから、子宮頸がんワクチンなどの予防接種事業や子育て支援の充実に取り組む財源にもしています。市では、子育て支援の7つの基本目標を掲げ、出生率も全国平均よりも上になっていると思います。

大村市の人口の推移(住民基本台帳人口)
渡邉:

第2子の保育料が無料になるというのは大きいですね。そうした住みやすさ、子育てのしやすさが、市の人口が着実に増えているということにもつながっているのでしょう。ほかにも少子化対策はされているのですか。

松本:

不妊治療についても、補助金が利用できるようにしました。子どもは社会の財産ですから、こうした活動を充実させていきたいと思っています。

「日本一住みたくなるまち大村」の実現に向け

渡邉:

大村市のまちづくりに関する市民満足度調査」というものを拝見させていただいたのですが、週に何回スポーツをしていますかという調査で、毎年実施率が高まっていることが伺えます。大村市のさらなる発展に向け、今後のまちづくりにスポーツをどのように活かしていきたいとお考えでしょうか。

大村市
松本:

市民それぞれの心身の健康というのは、個々の問題であると同時に、家族の問題であり、地域のコミュニティの問題でもあると思います。つまり、心身ともに元気な家族のいる家庭は元気だし、元気な市民がいる地域は活力があるんですね。「日本一住みたくなるまち大村」の、まちづくりの基本はここにあります。そのためには、スポーツというのは非常に重要で、子どもからお年寄りまで、それぞれができる範囲で参加する「市民皆スポーツ」を目指しています。これは、私が地方政治を志してから一貫して言っていることで、優秀な国体選手や将来オリンピックに行くような逸材を育成することも大事なのですが、市民全体がスポーツに関心を持って実践することは、市自体の活力になると思います。

渡邉:

人のライフサイクルで考えますと、競技者の時期というのは、トップアスリートを含めて短いですね。特に日本人の平均寿命は伸びていますから、小さい頃やお年を召された後もスポーツができる環境づくりは、ますます求められるようになるでしょう。その点大村市は、非常に意欲的に取り組んでいますね。

松本:

よく、生涯スポーツという言葉を聞きますね。それこそ80歳を超えてもずっとスポーツを楽しむという。私から見ても大村の市民の方々が心強いと感じるのは、チャレンジデーの効果もあると思いますが、皆さんの暮らしの中にスポーツが定着していることです。そして、大切なのは継続だと実感します。こうした、多様な効果をもたらすチャレンジデーですから、今度、長崎県の市長会があるので、他の市長にも参加をすすめようと思っています。

渡邉:

本当に、市長の柔軟でユニークな発想や、それを実現する行動力は素晴らしいと思います。最後に、スポーツという視点を含め、今後のより良い大村市を目指す展望をお聞かせいただけますか。

大村公園
松本:

まず具体的な施策から申し上げますと、市の中心や大村公園周辺の歴史的街並みから、商業空間まで、楽しく回遊できるような歩行者ネットワークを推進したいと思っています。そのために、歩道の拡幅やベンチ、トイレなどの整備も進めます。周辺地域では散策路やサイクリングロード、多目的スポーツ施設なども充実させます。そして、私自身の思いとしては、地域がもっともっと元気になって大村市が元気になるまちづくりです。そのためにはスポーツは重要であり、チャレンジデーも、10年目を目途に、市の主導から地域・市民主導型のイベントにしていきたいと考えています。

渡邉:

それは素敵な考えですね。「日本一住みたくなるまち大村」という目標に向け、市長のマインドがいろいろな政策に反映されている印象を強く受けました。諦めずに頑張るというのは、政治もスポーツも共通で、その先に素晴らしい未来があるのだと改めて感じました。私も活力ある大村市に元気をいただいた思いがします。本日はありがとうございました。

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