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スポーツの力で日本を元気に! スポーツによるまちづくり

  • 【前半】冬季国体、駅伝の会場に
  • 【後半】多角的なスポーツ施策
多角的なスポーツ施策

学校スポーツで活躍

渡邉:
「花輪地区町廻り駅伝」や「十和田地区駅伝」「八幡平地区駅伝」など地区主催で歴史的な駅伝が行われていますが、学校での体育の活動状況はいかがですか。
児玉:
駅伝は学校レベルでも鹿角市の中・高校が県内でトップクラスです。昨年は中学校の女子チームが県大会で優勝して全国大会に出場しました。高校は花輪高校が秋田県大会でアベック優勝しました。
駅伝以外の競技で、インターハイなどの全国大会で活躍しているのは、やはりスキーですね。もともとスキーは小中学校から授業でやってきていますからね。
渡邉:
近年は体育のスキー授業が少なくなってきていましたが、秋田県内は少し盛り返しているそうですね。
児玉:
鹿角市でも、せっかく立派な施設があるのだからと、学校と市で話をして、スキー人口の拡大のためにリフトクーポン券を出したりしています。それが功を奏してだんだん増えてきました。
小学校はスキー大会がありますから、アルペンやクロスカントリーなどのスキー競技に取り組む小学生がかなり多いです。中・高校になってくると、選手として競技に取り組むとなるといろいろ費用がかかってきますから、だんだん少なくなっていくことは確かですが、小学生は鹿角市内での大会を目指して一生懸命取り組んでいますよ。
渡邉:
今回のあきた鹿角国体では、鹿角出身の秋田代表は何人かいらっしゃるのでしょうか。
児玉:
クロスカントリーの男女が結構強いんですが、地元出身では大森亘選手、石垣寿美子選手、大森菜穂子選手。アルペンではアルパスに勤務して鹿角市民になった生田康宏選手に期待しております。元オリンピック代表選手です。ホームグランドですから優勝候補ですよ。

スポーツ拠点づくり


渡邉:
スキーと駅伝のまちを標榜しているだけに、ファシリティーとしての本格的なスキー場や陸上競技場があったり、ソフトとしては学校のスキー授業や部活動などがあり、それが全部オリンピック選手の輩出や国体選手の輩出に繋がっているわけですね。
児玉:
私は2期目のマニフェストで6つの重点プロジェクトのひとつに「スポーツ拠点づくり」を掲げ、スポーツによるまちづくりを進めています。スポーツは夢と希望と感動を与えてくれますから、元気になりますね。スポーツによるまちづくりを進め、経済活動が停滞している冬季に交流人口を増やすことで地域経済の活性化に繋がります。
さらに冬だけではなく夏のスキー競技のサマーノルディックスキーにも力を入れています。全国ジュニアサマーノルディックスキー大会は、全日本スキー連盟A級公認の鹿角サマージャンプ・コンバインド大会を兼ねて開催しております。クロスカントリースキーは街中を使ってのローラースキー大会です。ここ鹿角から世界に羽ばたくジュニア選手の育成を図り、全国唯一の「サマーノルディックスキーの聖地」として認知されるようになれば、交流人口の拡大が見込めます。
浅利純子杯の駅伝と同じで、まちなかの道路を使ってのレースですから圧巻ですよ。ジュニア大会ですから保護者も同伴し、地元への経済効果も大きいですね。
8月には全日本ローラースキー選手権大会も開催しております。
渡邉:
ソフト・ハード両面の事業について、国や県の制度を利用されていますか。
児玉:
総務省の「スポーツ拠点づくり事業助成金」や秋田県の「県市町村未来づくり協働プログラム」に「スキーと駅伝のまち“にぎわい創出”プロジェクト」を提案して採択されました。内容は、ハード事業ではスモールヒル(K=30M)のジャンプ台の建設と既存ジャンプ台改修、総合運動公園のランニングコース整備など、ソフトでは国体など全国規模の大会やスポーツ合宿などの誘致、トップアスリートによるコーチング事業などで、3年間で約10億円の事業となります。
渡邉:
スポーツの拠点づくりは着々と進んでいますね。
児玉:
花輪スキー場のジャンプ台はこれで4基になりました。ジャンプ台はもちろんサマーも使えますから、ジュニア期から成年まで通年で一環した練習ができます。また、今回の改修でノーマルヒルが国際公認規格を満たしましたから、国際大会の誘致も可能になりました。
渡邉:
花輪スキー場の拠点施設「アルパス」は年間、どれくらいの利用者がありますか。
児玉:
アルパスの入場者数は7万人強ですね。

交流人口の拡大と活性化

渡邉:
スポーツ施設の有効活用を図るうえでスポーツ合宿誘致や奨励金を出されていますね。
児玉:
定住人口の拡大はかなり厳しいです。スポーツを通じたまちづくりで交流人口を拡大しようと力を入れています。スポーツ環境を充実させることで教育旅行や合宿誘致も進めています。昨年は韓国へ行って、オリンピックの強化選手の合宿の誘致活動をしてきました。
渡邉:
年間を通じてスポーツ大会の誘致やイベントを開催し、交流人口を拡大することで地域の活性化に繋げるということですが、たとえば、冬季国体の開催についてはどれくらいの予算を投入し、どれくらいの経済的効果が見込めますか。
児玉:
国体予算は今年度、施設整備費を除いた運営費で約1億1,000万円です。経済効果として約2億円近い数字を見込んでいます。宿泊だけで約1億円強ですね。期間は1週間ですから鹿角の経済にとっては大きいですよ。
渡邉:
鹿角市内の宿泊部屋数のキャパシティはどれくらいありますか。
児玉:
宿泊者数で5,000から6,000人ですから、国体規模の大きな大会では市内だけでは無理なので、大館市にも宿泊協力をお願いしています。

障がい者と成人のスポーツ活動が課題

渡邉:
ところで、スポーツマスタープランの中に「障害者スポーツ活動の充実」が記されありますが、実際に障がい者がスポーツをできる施設やプログラムはありますか。
児玉:
タートルマラソンをずっと続けています。早く走って勝負することが目的じゃないんですね。みんなで楽しく運動するのが目的ですから、誰でも参加できるように障害のある人には車いすでも参加できるようにしています。実際に車いすで参加される方もいます。走る人は1キロ、3キロ、5キロのコースを設定しています。
渡邉:
日常的にスポーツ施設で障がい者が利用できるプログラムはありますか。
児玉:
ニュースポーツの体験コーナーを設け、体育施設を無料開放し、障がい者も自然に参加できるよう、一緒に楽しみましょうというかたちにはしています。
渡邉:
障がい者のスポーツ活動についてはどの自治体でも課題になっています。障がい者が参加できるようなプログラムがないことやスポーツ施設のバリアが多いこと、介添者がいないから無理だという意識が壁になって進んでいないのが現状です。
プランの中に「障がい者の活動を支援するボランティアや指導者の養成と確保が必要」とありますがいかがでしょうか。
児玉:
やはり指導者が絶対的に不足していますし、障がい者スポーツについての調査研究が必要だと思います。
渡邉:
競技スポーツについては、これだけモチベーションが高まる施設があるわけですが、一般市民、つまり学生以外の成人のスポーツ実施率はどうなんでしょうか。
児玉:
実はそこがまだまだこれからの課題です。鹿角市が平成21年に実施した市民意識調査の結果では、「週1回以上、運動やスポーツに親しんでいる市民の割合」は、33%でしかありませんでした。これを平成27年までには47%くらいにしたいと目標を立てています。
渡邉:
これだけコンテンツが豊かな市ですから、市民の方がもっとスポーツをされるようになるといいですね。
児玉:
子どもたちが真剣にスポーツに取り組むようになって、次第に親も一緒になってやり始めていますから、効果は表れていると思います。スポーツを通して子どもたちを地域全体で支え合って、努力すれば夢が叶うことを子どもたちには教えていきたいですね。
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