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スポーツの力で日本を元気に! スポーツによるまちづくり

「スポーツ都市宣言」で、人とまちに活力を 兵庫県赤穂市 忠臣蔵・義士のまちを活気ある「スポーツ先進都市」に

2012.09.11
忠臣蔵のふるさと・赤穂市では、平成18年の「のじぎく兵庫国体」開催を契機に「スポーツ先進都市」の実現を目指し、今年2月に「スポーツ都市宣言」を行った。義士の精神を受け継ぐ武道大会はもちろん、スポーツツーリズムにつながるシティマラソン大会やウオーキングにも力を注ぎ、人とまちを元気にする、さまざまな事業に取り組んでいる。

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  • 【後半】スポーツを通じて、人とまちを元気に
  • 【前半】国体を契機にスポーツ行事を盛り上げる
国体を契機にスポーツ行事を盛り上げる

人づくり、まちづくりを目指す「スポーツ都市宣言」

渡邉:
まずスポーツに関する市の取り組みについて伺いたいのですが、市長ご自身もスポーツには興味をお持ちですか。
豆田:
実際に取り組む機会には恵まれなかったのですが、スポーツ観戦はどの競技も好きですね。
渡邉:
今年はオリンピックの開催もありました。国民の関心もかなり高かったように思います。
豆田:
そうですね、今回初めてメダルを獲得した競技などもあり、次の大会を目指す意味でも非常に興味深い大会だったと思います。
今年は、赤穂市でもスポーツ先進都市の実現に向けて「スポーツ都市宣言」を行いました。市民の誰もが生涯スポーツとして、いつでも、どこでも、気軽にスポーツに親しめる環境づくりを推進しようということです。また、競技種目で活躍する選手が出てくれば、市民の元気づけにもつながります。将来、赤穂市からオリンピック選手やプロを目指すような子どもが出てくると嬉しいですね。
のじぎく兵庫国体・剣道競技
のじぎく兵庫国体
渡邉:
「スポーツ都市宣言」は、どのような経緯でスタートしたのでしょうか。
豆田:
赤穂市では、平成18年に「のじぎく兵庫国体・剣道競技」が開催されました。これを契機に気運が高まり「スポーツ先進都市推進事業」がスタート、その後「スポーツ都市宣言」を行いました。また、社会の高齢化が進む中で市の医療費も増加しており、医療費の抑制は大きな課題となっています。スポーツは高齢者の健康増進にもつながるため、そういった意味でも、積極的に推進していく必要があると考えています。
渡邉:
どの自治体でも、やはり健康長寿は一つのキーワードになっていますが、赤穂市でも同様なのですね。
豆田:
高齢者を中心に、市民の健康保持増進に対する関心が高まっています。ゲートボールやグラウンドゴルフなどニュースポーツの取り組みも増えていて、あちこちの広場で多くの人が楽しんでいる。それを吸い上げて、場の提供も含めて全市的に取り組むことで、医療費の抑制にもつながるのではないかと考えます。すぐに効果が現われるものではありませんが、スポーツ都市宣言では、「健康とスポーツ」が一つの大きな軸となっています。
渡邉:
健康増進と病気予防を、スポーツとうまく結びつけて推進しているケースは多いようですね。
豆田:
はい。それからもう一つ、スポーツを地域の活性化につなげていきたいという大きな目的もあります。赤穂は昔から忠臣蔵・義士のまちとして有名ですが、やはり人口減少の問題を抱えており、まちの活性化を図るためには交流人口を増やしていくことが重要です。現状でも年間150万人程度の観光客は見込めるのですが、もっとまちの魅力を高めて多くの方に来ていただきたい。そのために、赤穂に根付く義士の精神を生かし、昔から盛んだった剣道、柔道といった武道の大会を開催していますが、それだけでなく、スポーツ全般の振興を図ることで、スポーツツーリズムにつなげていきたいと考えています。昨年には「赤穂シティマラソン大会」も開催し、少しずつそういった効果も出てきているように思います。

「赤穂シティマラソン大会」で、忠臣蔵のふるさとを全国に発信

赤穂シティマラソン大会
赤穂シティマラソン大会
渡邉:
赤穂シティマラソン大会は、市外からの参加者も多いのでしょうか。
豆田:
多くが市外からの参加者ですね。今年11月に第2回の開催があるのですが、北海道から大分まで、現状で30府県の方からエントリーを受けています。
渡邉:
観光を兼ねての参加も多いのでしょうね。
豆田:
赤穂市には観光資源が豊富です。「赤穂シティマラソン大会」は、平成23年に赤穂市政60周年記念事業として、「活気あふれる忠臣蔵のふるさと藩州赤穂」を全国に発信しようとスタートしたものです。宿泊では赤穂温泉もおすすめですし、マラソンコースも、城や城下町、海岸沿い、瀬戸内を一望できる高台など、赤穂の魅力を感じていただけるよう設定しています。風光明媚な場所を走っていただいたら、それが絶対的な観光PRになるだろうと考えています。また、希望者には義士装束で走っていただくなど、赤穂でのマラソンを楽しんでいただけるよう、さまざまな工夫をしています。
渡邉:
一方で、市民のスポーツ参加率を高めるという点では、やはり一定規模の市民参加も必要だと思うのですが。
豆田:
それも大切なことだと思います。開催が決まると、赤穂を全国に発信しようという強い意気込みが生まれ、多くの市民が参加してくれました。第一回目は5km、10kmの参加が多かったのですが、今後はハーフにもチャレンジしてくれる方が増えるといいですね。
赤穂シティマラソン大会
赤穂シティマラソン大会
渡邉:
ボランティアの方はどのくらい集まったのですか。
豆田:
ボランティアスタッフは1400人を超えていて、沿道では、その他3000人以上の方が応援に参加してくださいました。「田舎の小さなマラソン大会かと思ったら、途切れることのない声援を受け感激しました」など、参加者の方々からの言葉もいただき、多くの方に支えていただいたことを本当に嬉しく思っています。
渡邉:
スポーツには「する・見る・支える」という側面があります。走ることももちろん、見る、支えるも楽しそうですね。
豆田:
ランナーがウサギの着ぐるみや義士の衣装で仮装していますから、見ていても楽しいし、声もかけやすいと思います。幼児たちが応援したら、手を振ってありがとうと応える。そんな触れ合い、交流がそこにはありました。「来年が楽しみです」と、参加ランナーも喜んでくれましたし、見る、支える人も楽しんでくれた。これは本当に良かったと思います。
渡邉:
まさに、赤穂が一体になる日ですね。地域資源とスポーツツーリズムをうまく織り交ぜて町の活性化につなげている。理想的な展開だと思います。
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