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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

セミナー「子供のスポーツ」

ホースシューズ

体力よりも知力、誰もが楽しめ、自然に優しい生涯スポーツ。

ホースシューズの歴史・発祥

古代ギリシャ時代の円盤投げがルーツ。当初は不要になったリング型の馬蹄(ホースシュー)を投げ、飛距離やコントロールを競っていたが、やがて杭に向かって投げる一種の「輪投げ」へと変貌した。古代ギリシャやローマ時代の馬蹄はリング型をしており、それが現代のようなU字型へと変化したとき、ゲームとしてのホースシューズはU字型へと移行し、輪投げから分化したとされている。

1回に一人2つのホースシューを投げるゲームから、ホースシューズと命名された。

アメリカに持ち込んだのは、ヨーロッパからの移民たち。特にカウボーイたちの間でこのゲームは大流行した。独立戦争(1775~83)の最中に、ホースシューズを楽しむ兵士たちを描いた絵画が残っており、南北戦争の兵士たちもホースシューズに興じたとされている。アメリカでは、1921年に「全米ホースシューズ協会」が設立され、競技人口は非常に多いと言われ、メジャースポーツの一つになっている。90年のヒューストン・サミットでは、当時のブッシュ米大統領が各国首脳を交えてこのゲームを楽しんだことが報道され話題を呼んだものだ。また、あのアーノルド・シュワルツネッガーも自宅の庭に専用コートをつくるほどの大ファンだという。

日本では90年代初めに知られるようになってきた。しかし国内ではまだまだ知名度が低いホースシューズであるが、自然環境にも優しい生涯スポーツとして注目されている。

ホースシューズの概要

専用のホースシュー(馬蹄)を、互いに相手側のステーク(杭)に向かって投げ、ステークに掛かるか、15cm以内に近づけることで得点を競い合うゲーム。プラットフォーム(投げる位置)からステークまでの距離は、男子は12メートル、女子(及びシニア・17歳以下の子供)は9メートルで、ターゲットエリアには、ホースシューが大きく弾んだり、転がったりしないように湿った土や砂が敷かれている。

ホースシューズのルール

競技方法にはシングルスとダブルスがあり、ポイント先取制とイニング制がある。
それぞれのプレーヤーは2つのホースシューを持ち、交互に相手側のステークに投げ、1イニング(2投)を終了する。得点は2種類のみである。ホースシューの内縁がステークを完全に捉えている状態(両端を結んだ線のなかにステークがすっぽりと入っている)をリンガーと呼び、得点は3ポイント。ステークより15センチ以内にホースシューが留まれば1ポイント。それ以外は無得点。

■ポイント制
公式の競技会では、1試合、40ポイントを先取した方が勝ち。イニングの勝者が次のイニングの最初の投擲権を持つ。その他の競技会では、主催者が自由に決定でき、21ポイント先取の簡易ゲームも行われている。

■イニング制
投げる順番を交互にし、1ゲームは普通20イニングで、各プレーヤーが40投する。ステークから15cm以内に入ったホースシューをすべて得点として数え、合計点で勝敗を決める。

ホースシューズのコート・用具

【公認コート】
■国営昭和記念公園(東京都立川市)
■ホースランド三木(兵庫県三木市)