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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

グラススキー

緑の上を颯爽と滑り、風を楽しむ爽快感。

グラススキーの歴史・沿革

グラススキーとは、文字通り草の斜面を滑るスキーで、基本動作はスノースキーと同じである。

グラススキーの歴史・沿革

その歴史は、1960年代にドイツで発祥した。ドイツ人のヨーゼフ・カイゼルによって発明され、ヨーロッパを中心に普及した。これは、グラススキーはスノースキーの夏場のトレーニング用競技であるため、アルペン種目が盛んな地域で発展した。70年代になると、ヨーロッパを飛び出しアメリカへ。独立した競技として行われるようになり、世界規模でも人気のスポーツへと進化をした。1979年には第1回目の世界選手権大会が行われ、以降ワールドカップなど大規模な国際大会も継続して開催されている。

日本でのグラススキーの歴史をみると、1980年代に紹介され、1985年に日本グラススキー協会が設立された。スキー場の夏の有効利用として、あるいは雪の少ない地域用として各地でグラススキーが実施されるようになった。

グラススキーの歴史・沿革

徐々に国内でも認知されるようになり、1987年には第5回世界選手権大会(13ヶ国1地域参加)を長野県野辺山スキー場で開催した。以降、日本グラススキー協会中心に、特に体験会を開催することで普及活動に努めた。生涯スポーツとして国民の健康生活への寄与はもちろんのこと、国内でも多くの大会を実施し競技力も向上。世界レベルの選手も登場してきた。現在は、日本国内唯一のグラススキー統括団体として、全日本グラススキー連盟が選手の強化と普及のための事業を行っている。

グラススキーの概要

グラススキーの概要

グラススキーは草の斜面を滑走し、その動作はスノースキーと同じと言える。キャタピラ状の専用用具を使用し滑る。そのため、キャタピラで草の上を滑る特性上、横滑りせず、また急停止ができないため、回転時はしっかりとした外側荷重とスムーズな荷重移動が大切である。

スキー界で著名な選手やオリンピックのメダリストも、このグラススキー愛好者である。スキー自体が短いのでバランスが磨けるなど、スノースキー上達のためにも役立つ。一方で、スピードレースとしても楽しむなど、グラススキーそのものの魅力でも楽しむことができる。

グラススキーのルール

スーパー大回転、大回転、回転、スーパーコンビと全4種目があり、設定された旗門(コース)をクリアし、ゴールタイムを競う。スピードへの対応を要求されるスーパー大回転から、細かな旗門設定の回転競技までその魅力は無限大である。

種目ごとにコース全長、斜度、旗門間の長さ、使用用具などに関する規定が設けられている。

公式サイト

全日本グラススキー連盟