Search
国際情報
International information

「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

知る学ぶ
Knowledge

日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

セミナー「子供のスポーツ」

クリケット

クリケットの代名詞は「紳士・淑女のスポーツ」世界で大人気

クリケットの歴史・発祥

クリケットの歴史・発祥クリケットの歴史・発祥

クリケットはイギリスの国技で、野球の原型といわれる球技である。クリケットの起源は諸説あるが、最も一般的なのは、13世紀に羊飼いの遊びとして始まったと言われる。羊飼いが使用する棒状のスティックで、投げ込まれる石から味方のゲートを守った。この遊戯が進化していき、その後庶民の娯楽として確立し始め、17世紀以降、イギリスが全世界に領土を拡大したのに伴い、オーストラリア、インド、南アフリカなど、全イギリス植民地に広がっていった。

クリケットの精神は、スポーツマンシップそのもの。一般的に言われる"スポーツマンシップ"は、クリケットから生まれたものとも考えられており、クリケットが「紳士・淑女のスポーツ」と言われる所以だ。

1971年からはワールドカップ(W杯)も開催され、年々競技人口も増え、今や球技としての競技人口は非常に多く世界でも人気のスポーツと言える。特に南アジア諸国では、圧倒的な人気で、トップ選手の年収は30億円を超える。

日本では、明治維新直後、英国海軍や英国商人たちが横浜にクリケットクラブをつくった。1863年に横浜で行われた、「横浜 vs 英国海軍」の試合が、日本で最初の試合だ。ここから100年以上たち、本格的な普及活動が始まった。1980年代以降は、関東学生連盟が発足。学生スポーツとしての普及が始まり、その活動は海外へも進んでいった。

2000年代以降は、体系的な普及プログラムが策定され、年々改良を重ねている。地域との連携を図り、子どもたちへの普及活動も行っている。日本代表の強化も行い、徐々に世界に近づいている。

クリケットの概要

クリケットは、11人で1チームを構成し、攻撃と守備を1イニングずつ交互に行い、総得点の多い方が勝ちとなる競技である。何よりもフェアプレーと社交を重んじ、純白のユニフォーム、芝生のグラウンド、試合中のティータイムなど優雅な雰囲気をもつのが大きな特徴となっている。日本人・在日外国人が同じリーグでプレイするなど、草の根レベルで国際交流が楽しめる数少ないスポーツである。

クリケットのルール

クリケットのルール

【攻撃】
攻撃はバッツマン(打者)2人がペアを作り、打者と走者に分かれる。投球を打者が打つと、打者は走者の、走者は打者の方向に向かってそれぞれ走り、そのボールが戻ってくる前に反対側のウィケット(3本の棒)まで走りきれば1点。1往復すれば2点、境界線(野球でいうホームランゾーン)をゴロで超えれば4点、ノーバウンドで超えれば6点が加算される。
打者はアウトになるまで打ち続けることができ、360度どの方向に打っても得点となる。
アウトは(1)投球によりウィケットを倒されること(野球で言うストライク)、(2)打球をノーバウンドでキャッチされること(野球で言うフライ)、 (3)反対側まで走りきる前に送球によってウィケットが倒されること(野球で言う内野ゴロ)の主に3種類。どちらかの打者がアウトになると、次の打順の打者が打席に入り、これを10人アウトになるまで続ける。

【守備】
守備側は、ボウラー(投手)、ウィケットキーパー(捕手)、フィールダー(野手)に分かれる。ボウラーは(1)助走してよい、(2)肘を曲げてはならない、(3)ボールをワンバウンドさせて投球するなどの特徴がある。

【グラウンド】
クリケットは野球場程度の広さの全面芝のグラウンドで実施される。グラウンド中央には打撃や投球が行われるピッチが敷設されている。

公式サイト

日本クリケット協会