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国際情報
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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

サンボ

スピード感溢れるロシアの伝統的格闘技

サンボの歴史・発祥

サンボとは、柔道を父に、レスリングを母に持つ、ロシア生まれの総合格闘技で、「武器を持たない自衛」というロシア語である。1920年代、ロシアにおける軍隊と警官の訓練を目的とし、自己防衛のための特別な格闘技として誕生した。1938年6月、全ソ体育スポーツ委員会は、各共和国の多くの民族格闘技を研究・分類・整理し、学識経験者をはじめ、関係者達を参集させ、新しい格闘技の体系をつくりあげ、「サンボ」という名称で今日に至っている。

もちろん、日本の柔道がサンボに及ぼした影響は大きい。現ロシア連邦のウラジミル・プーチン大統領は11歳のときからサンボに親しむ。一度ならずサンクトペテルブルグ市のサンボ・チャンピオンになったことがあり、1973年にはサンボのスポーツマスターになった。

日本では、日本サンボ連盟が、日本におけるサンボの中枢機関として、サンボの正しい普及を図り、国民の健康増進と体位の向上、あわせて国際間の親善交流を促進し、世界平和に寄与することを目的に1965年(当時の名称:日本サンボ協会)に設立した。

現在、連盟の登録者数は約2,500名以上。サンボの国際組織であるW.S.F(World Sambo Federation/2001年10月にサンボの更なる普及と発展を目指しF.I.A.S(International Amateur Sambo Federationから名称を変更した)に加盟しており、サンボに関する全てを統括する日本で唯一の組織である。

サンボの概要

柔道とレスリングを合わせたようなスポーツであり、柔道着に似た赤・青のサンボ着を着用し、投げ技、関節技等で勝敗を競う。

試合は直径9mのレスリングマット上で行われる。投げ技による一本勝ちや押さえ込みによるポイントの加算など、ルール面でも柔道と共通する部分も多い。ただし、柔道と大きく違うのは、サンボでは膝やアキレス腱、股関節等の下半身に対しても関節技の使用が認められている点と、締め技がない点である。

サンボのルール

【カテゴリー】
■スポーツサンボ(女子)
■スポーツサンボ(男子)
■コンバットサンボ(男子)
■デモサンボ

【年齢区分】
■ヤングスター:11-12歳
■スクールチルドレン:13-14歳
■カデット:15-16歳
■エルダーエイジ:17-18歳
■ジュニア:19-20歳
■シニア:17歳以上
■マスターズ:35-65歳、又はそれ以上

【判定】
主として試合の判定は次のように定められている。
(1)一本勝ち
(2)テクニカル一本勝ち
(3)大差判定による判定勝ち
(4)判定勝ち

サンボのコート・用具

柔道着に似た上着と靴を着用し、直径10mのマット上で対戦する。

【服装】
■スポーツサンボ
サンボジャケット(赤と青)、サンボベルト、半ズボン、サンボシューズ
■コンバットサンボ
サンボジャケット、サンボベルト、半ズボン、サンボシューズ、グローブ、サポーター、マウスピース、ヘルメット、すね当て
※任意:急所ガード、膝パッド、肘パッド、手のテーピング

公式サイト

一般社団法人 日本サンボ連盟