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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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セミナー「子供のスポーツ」

ジャズ体操

音楽に合わせ自分のペースで踊り、生命力のある美しい動きを。

ジャズ体操の歴史・沿革

ジャズ体操の歴史・沿革

ジャズ体操は1962年に考案された。ジャズ体操の歴史を作ったのは、創始者であるスウェーデンのモニカ・ベックマン氏。「ジャズ体操とは、体操の根本理念にのっとり、音楽としてのジャズ、運動の形としてのジャズに基礎をおくものである」と定義づけている。体操運動をリズム音楽で具体化させたものと言える。現在、一般体操として多くの国々で広く親しまれている。

日本でのジャズ体操の歴史は、全日本自然運動連盟 主宰の佐藤正子氏が国内に紹介しことから始まる。現代的な音楽を用いて、身体運動にとって非常に有用なジャズ技法の大きな特徴である『孤立運動と多中心性』を、体操の原理に基づいた運動のなかに調和させ、体操として体系化した。モニカ・ベックマン氏と同様に、「リズム感覚を効率のよい自然運動で養い、効率のよい動きを通して現代に生きるリズム感覚を養う体操」「ジャズのリズムを使い人体の構造に無理と無駄のない動きで構成された体操」といった定義付けをした。

ジャズ体操の概要

【ジャズ体操の基本となる構成要素】
ジャズ技法
孤立運動と多中心性の運動
自然運動
重力に従った落下運動、重力に打ち勝つ筋力、 人体の法則に従った力学的・物理的な運動(振り、はずみ、緊張、弛緩)
リズム
空間感覚、時間感覚、エネルギー感覚(方向、距離、速さ、動きの強度)


ジャズ体操は、音楽のリズムと運動が互いに相応しあうことで、より効果的に運動をすることができる。音楽のリズムと運動の基礎リズムを“はずみ”で表現することを通して、よりリズミカルな音楽に身体が適合できる。
これが「ジャズ体操は楽しい」と実感できる大切な要素となり、子どもからシニアまで生涯にわたって続けることのできる体操だ。生命力のある美しい動きは、一つひとつの動きが無理なく流れ、音楽のなかで活かされていく。また、音楽のなかでビートを感じとり、体を反応させていくことで感性が磨かれる。これは、ジャズ技法がアフリカの民族舞踏に起源している所以でもある。

【ジャズ体操の特徴】
■孤立運動と多中心性
細部に分けられた部位それぞれに動きの中心があり、それぞれの部位が孤立して動き、同時に多部位が動かされ、動きの中心を多く持っていること。

■水平移動と低い姿勢
ひざを曲げて身体を低い位置におき、安定した状態を保つことで多様な動きの変化に対応可能。

■対抗運動とひねり
体の各部位が互いに対抗して動き、反対の方向に力が働く。部位と部位がひねられるという現象も起きる。

※参考文献:佐藤正子著「ジャズ体操」成美堂出版

公式サイト

日本ジャズ体操指導者連盟(JJGTO)