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国際情報
International information

「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

知る学ぶ
Knowledge

日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

セミナー「子供のスポーツ」

「TAFISA-SSF World Forum」の開催報告

11月17日(土)、笹川スポーツ財団(SSF)は、東海大学校友会館(東京都千代田区霞が関)で国際スポーツ・フォア・オール協議会(TAFISA:The Association For International Sport for All:本部フランクフルト)の協力を得て、「TAFISA-SSF World Forum」を開催いたしました。

テーマを「スポーツと子どもの未来」として、TAFISA理事である山口泰雄教授(神戸大学)を含む10カ国からのTAFISA理事・関係者にご登壇いただき、自国における子ども・青少年スポーツ振興にかかる取り組みについてご報告いただきました。
TAFISA事務局長であるWolfgang Baumann氏による基調講演「Global Trends in Sport for All」では、前半部分でスポーツ・フォー・オール運動の現在までのグローバル化の潮流について、TAFISAの沿革、組織概要および現在実施中のプログラムの紹介とあわせた解説がなされました。後半部分では、スポーツ・フォー・オール運動が世界中に普及する中で達成できたこと(4つのSuccess)と、直面する課題(4つのChallenge)について説明がなされ、最後は「課題はあるものの、我々にはそれに対する解決策を見出す力があり、そのために努力することに価値がある」との言葉で締めくくられました。
日本の取り組みについては、文部科学省の西井知紀スポーツ政策企画室室長が「日本における子どものスポーツ機会の向上策」と題するもう一つの基調講演の中で、子ども・青少年スポーツ振興に向けた施策についてスポーツ基本計画の概要説明とあわせ報告されました。Baumann氏、西井氏による基調講演のあと、「セッション1、2」で各国における取り組みが紹介され、「日本セッション」では、荒木田裕子氏(日本オリンピック委員会理事、SSF理事)が、JOCによる子ども・青少年スポーツの振興プログラムを報告されました。

会の後半に行われたパネルディスカッションでは、山口教授が「ユーススポーツの未来戦略」(“Future Strategy for Youth”)と題するプレゼンテーションを通じて、各国で指摘されている子ども・青少年スポーツの諸課題について問題を提起し、各パネリストが課題への意見を交わしました。

(右)李 康斗氏(TAFISA会長、韓国)
(左)小野 清子(笹川スポーツ財団理事長)

最後に、本フォーラムにおける各発表やパネルディスカッションの内容を踏まえた共同宣言文「東京宣言(“Tokyo Appeal”)」が、今後の子ども・青少年スポーツ振興への行動指針として示され、TAFISAとSSFの間で締結されました。

当日は、100名を超える方々にご参加いただき、盛会のうちに終了いたしました。
(詳細の報告につきましては、後日、改めて報告書を発行する予定です。)