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国際情報
International information

「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

セミナー「子供のスポーツ」

ボディビル

日本の代表選手は世界レベル。生涯スポーツとしても、健康づくりとフィットネスに最適。

歴史と沿革

ボディビルの歴史は西欧文明と同様その源流はギリシャに端を発します。

数多くの遺跡の中でもギリシャ神話の神々や英雄をかたどった彫刻はいずれも人間が理想とする力強さと気品に満ちた美しい姿をしています。

そうした人間像は、ルネサンスを経て今日なお脈々と現代に受け継がれていますが、ボディビルは、芸術作品のように自分の肉体を素材にして逞しさと美しさを築き上げ、その見事さを競う、造形的なスポーツ競技と思っていただければよいでしょう。

バーベル等のウェイトを使って肉体を鍛えるので、ボディビルのトレーニングのことを別名、ウェイトトレーニングともレジスタンストレーニングとも言いますが、要は人間の肉体はすべて運動することによって発達するので、その原理を応用して筋肉に重さの抵抗を与え、それへの反発で筋肉を発達させることを目的としたトレーニング方法です。

このトレーニング法を開発したのは、20世紀の初頭、鉄アレイ体操を創案して世界的に普及させたドイツのユーゼン・サンドーといわれています。その後、何度かの変遷を経て第2次世界大戦後、国際ボディビルダーズ連盟(IFBB)が設立されました。カナダに本部が置かれ、近代スポーツとしての競技ルールを定め、毎年世界選手権を各国持ち回りで開催しています。今年53回目を迎え、加盟国は現在140ヵ国以上を数えます。

日本では昭和30年に、社団法人日本ボディビル連盟(JBBF)の前身である日本ボディビル協会(JBBA)が設立され、毎年、日本選手権大会を開催し、今年で通算44回になります。1982年IFBBに加盟以後は毎年世界選手権とアジア選手権に日本の代表選手(男女)を派遣してきました。成績は、現在アジア連盟加盟約30ヵ国の中で2位~3位、世界レベルでは加盟140ヵ国中10位程度です。組織としては国内の約500のジムがJBBFに加盟しています。

競技

競技の正式名称はボディビルディングですが、日本では一般にボディビルと呼ばれます。競技は体重別のカテゴリーに分けて行われ、男性はトランクス、女性はビキニで演技します。

予選は身体の前・後・横を含めた規定ポーズ7種目、決勝は自分で選曲した音楽に合わせてフリーポーズを1分以内の構成で表現します。

審査は公式審査員7名で行い、予選は各審査員が○×式で評価し、○の数が多い選手が決勝に進出します。

審査のポイントは筋肉と均整とポージングの3つの面から判定します。筋肉は単に大きいだけではなく、無駄な脂肪や贅肉がカットされた筋肉の境目(ディフィニション)が明確なことが肝要です。均整は全身がバランスよく発達していることが大切です。ポージング、特にフリーポージングは筋肉の逞しさの強調だけでなく、いかに美しくリズミカルに表現するかが勝敗の分かれ目になります。

さて、ボディビル競技についてざっと述べましたが、生涯スポーツとしてのボディビルは、年齢と体力に応じて実施すれば、健康づくりとフィットネスに大きな成果が上がることを知ってください。さらに、各種スポーツ競技の強化に筋力トレーニングとしてボディビルを実施することは、今日では常識になっています。

お問い合わせ先

公益社団法人 日本ボディビル・フィットネス連盟