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笹川スポーツ財団 シンポジウム「日本のスポーツガバナンスを考える」

基調講演 「我が国のスポーツガバナンスの向上に向けて」

5.スポーツ・フォー・トゥモロー

文部科学省では、先ほど申し上げましたように、「スポーツ指導者の資質能力向上のための有識者会議(タスクフォース)」を設けており、その結論に沿って、今後、日本スポーツ振興センターや各大学、それぞれのスポーツ団体と連動しながら、特にコーチング等のスポーツ医・科学に立脚したスポーツ指導のありかた、諸外国及び国内における養成・研修の状況並びに改善方策などを具体的に提示していきたいと思います。そして、スポーツにおける学問的な研究にオールジャパンとして改めて取り組むことを通じて、今年からスポーツ指導者の意識変革が行われていくよう、国をあげて取り組んでいきたいと思っております。

そのためのひとつの方法として、スポーツ庁の設置を検討していきたいと思います。これは、オリンピックとパラリンピックに係る連携や、文部科学省と厚生労働省の縦割り行政の是正ということだけでなく、わが国のスポーツ界の意識構造そのものを変え、世界で期待されるようなものを目指していきたいと思います。

現在、9月7日に向けて、2020年のオリンピック・パラリンピック競技大会の東京開催に係る招致活動等を、あらゆるレベルで行っているところでございます。同時に「スポーツ・フォー・トゥモロー」というプロジェクトを通じて、世界中のスポーツ愛好者、競技者に対し日本から指導者を送り、発展途上国等におけるスポーツ活動へのサポートを行い、世界中でスポーツの重要性の普及に努め、スポーツによって健康な人生を送ることの大切さを伝えていきたいと考えているところです。

併せて、わが国の平均寿命は世界で男女ともにトップレベルですが、この平均寿命と健康寿命が重なるように、医学、健康福祉の分野でスポーツの重要性を位置づけ、できるだけ健康なまま人生を全うできるよう、医・科学的な観点からのスポーツの推進も図っていきたいと思っております。

今年は色々な不祥事・暴力事件等が重なりましたが、文部科学大臣として、9月7日の招致の成功を前提に、わが国スポーツ界のバージョンアップにつながるよう、スポーツ行政の先頭に立ってしっかりと活動してまいりたいと思います。ここにおられるすべての皆様方にご協力をいただきながら、これからの日本のスポーツがまさに名実ともに世界に誇れるものとして大きく発展するよう、結果的にピンチがチャンスになったと思っていただけるよう、頑張ることをお誓い申し上げまして、私からの基調講演とさせていただきます。ありがとうございました。

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