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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

セミナー「子供のスポーツ」

ラケットボール

スピードとパワー、瞬発力と判断力が求められるアメリカ生まれの究極のラケット競技

ラケットボールの歴史・沿革

ラケットボールは、アメリカのYMCAでテニスとスカッシュのコーチをしていたジョー・ソベック氏によって1949年に考案されたスポーツだ。全面壁に囲まれた空間で、前面の壁に当たったボールをラケットで打ち合う。このことから、ラケットボールの両親は、テニスとスカッシュとも言える。その歴史は比較的新しいが、1970年代にアメリカで爆発的に普及し、徐々に世界各国で楽しまられるようになったインドアラケットスポーツである。当時アメリカではプレーヤー人口が1,400万人以上と人気となった。

ラケットボールの歴史・沿革

米国での人気は、やがて、米国への日本人旅行者や駐在員、留学生によって次第に日本国内へ伝えられるようになった。ラケットボールの日本での歴史の始まりは、1980年に現在の日本ラケットボール協会(当時の名称は日本アマチュアラケットボール協会)が設立されたときだ。1980年前半は、ラケットボールの複数の団体が存在し、いずれも短期間で消滅したが、日本ラケットボール協会は現在まで継続した普及活動を行っている。

全日本選手権やジャパンオープンなど日本各地での競技大会の開催や、審判講習会の開催、世界選手権への選手の派遣など、日本の競技力も向上。世界的にも強豪の位置づけだ。

ラケットボールの概要

ラケットボールの概要

・「誰でも楽しめる」
テニス、バドミントン、スカッシュなどのラケット競技と比べて、ラケットが短いためボールに当てるのが簡単。初心者でも気軽にプレーをすることができ、始めたその日からゲームを楽しめる。

・「短時間で十分な運動量」
時間あたりの運動量・消費カロリーは非常に多く、20分程度のプレーで十分な運動量となります。運動不足のビジネスマン、体重を気にしている女性にとっては格好のシティ・スポーツといえる。

・「天候に左右されない」
室内スポーツなので、天候や時間を気にせずプレーできる。最近ではラケットボール・コートが設けられているリゾートホテルもあり、雨で屋外スポーツができなくてもプレーを楽しめる。

・「性別や年齢の差がない」
性別や年齢を越えてゲームを楽しめる。速くて強いボールを打たなくても壁や床にあたる角度を考えてボールをコントロールすれば、簡単に相手を負かすことができ、それが醍醐味でもある。

・「ストレス解消に最適」
ボールスピードは初心者で70km、上級者では300kmにもなる。スピード感と、打球音の迫力もラケットボールの魅力。思いきりボールを叩く爽快感はストレス解消にも最適である。

・「奥が深くおもしろい」
慣れてくると天井や壁をうまく使い、ボールの方向、角度、スピード、スピンによって様々な球筋を繰り出す事もでき、より競技の深さを知る。運動能力とともに頭脳プレーも要求される非常に奥深いスポーツだ。

ラケットボールのルール

ラケットボールは、2人(シングルス)もしくは4人(ダブルス)の選手が交互にボールを前の壁に打ち合う競技だ。まずサーバーがサービスゾーン内で床に落としたボールを直接前の壁に打ち、コートの中央に引かれたショート・ラインより後ろのコートにサーブを入れる。レシーバーはサーブをワンバウンドもしくはノーバウンドで前の壁に打ち返します。あとはお互い前の壁にボールを打ち合う。

ラケットボールのルール

ボールが床にツーバウンドしたときや打ったボールが前の壁に届かなかったときはアウトオブプレーとなる。サーブ権を持ったプレーヤーがラリーに勝つと1点入り、負けるとサーブ交代となる。試合は15-15-11点の3ゲームマッチで行なわれ、2ゲームを先取すれば勝ちとなる。スカッシュと似ているが、違いのひとつとして、ラケットボールは壁、床、天井の6面をフルに使うことができる。

ラケットボールのコート・用具

ラケットボールのコート・用具

ラケットボールのコートは、四方を高さ6.1m、幅6.1m、奥行き12.2mの壁で囲まれた四角い部屋である。

ラケットは長さ約56cm、重さは200~300gとテニスよりも短くて軽く、ボールは直径約6cmのゴム製のよく弾むものを使用する。

ウエアーはTシャツやポロシャツに短パンが一般的だが、比較的自由に好みのファッションで楽しむことが可能。

プレーの際には目を保護するためにアイガードを着用する。

公式サイト

NPO法人 日本ラケットボール協会