グラウンド・ゴルフの歴史・発祥
グラウンド・ゴルフは昭和57(1982)年、文部省(現:文部科学省)の生涯スポーツ推進事業の一環として、鳥取県泊村(現:湯梨浜町)で考案された。名前の由来は、身近にある広場や公園、学校のグラウンドなどで楽しめる、というところからきている。、また、ルールが簡単で、だれでもすぐに取り組むことができ、生涯スポーツと言える。地域の人々による手作りのスポーツとして誕生した。
新スポーツの誕生は、県内外に大反響を巻き起こすとともに、昭和58年7月、泊村、鳥取県、日本グラウンド・ゴルフ協会が次々設立されて普及も拡がっていった。国内だけでなく、北東アジアを中心に、海外にも普及している。高度な技術や多くの体力を必要とせず、一方で集中力や調整力を発揮する場面がうまく組み合わされている点がグラウンド・ゴルフの特徴でもり、継続してプレーできる秘訣とも言える。このような手軽さが、グラウンド・ゴルフの拡大の背景にある。
グラウンド・ゴルフの概要
グラウンド・ゴルフは、クラブでボールを打ち、ボールがホールポストに入るまでの打数の少なさを競うゲームで、スタートマットとホールポストを置くだけでどんな場所でもすぐにコースになる。このように簡単にどこでも競技を始めることが可能なスポーツだ。そして複雑なルールはないので、初心者でも楽しくプレーすることが可能となる。
グラウンド・ゴルフは審判員を必要とせず、自分の責任でプレーし、自分自身が審判し、判定が困難な場合は、同伴プレーヤーに同意を求めるのも、特徴の一つ言える。
技術の点でいうと、他のスポーツと同じようにトレーニングにより向上し、競技性も高くなりますが、ゲームを楽しむためには必ずしも高度な技術を必要としない。子どもから高齢者まですべての人が、楽しくプレーすることができるファミリースポーツとしての条件をすべて備えたスポーツとなっている。
グラウンド・ゴルフのルール
グラウンド・ゴルフはルールの第一章にエチケットを掲げて、「エチケットとマナー」を特に大切にするスポーツである。ゲームに関するルールは比較的簡単ではあるが、グラウンド・ゴルフは自分のプレーを自分自身で審判するスポーツでもある。そのため「ルールを正しく理解し、ルールに対してすべてのプレーヤーに平等であるように」の精神でプレーを楽しむことが非常に大切である。
グラウンド・ゴルフのコート・用具
グラウンド・ゴルフはクラブとボールさえあればどこででも楽しめる。クラブでボールを打ったときの“カーン”という打球音や、トマリのときに鳴る“チーン”という鈴の音がプレーの魅力をひきたてる。
高齢者スポーツの代表的スポーツ
グラウンド・ゴルフは、その気軽さやルールの簡易性で会員数や愛好者を増やしてきたといえる。実際に会員の年齢構成比をみると、男女ともに60歳以上が9割という構成比になっている。このことからも、今後の日本の高齢化社会において、健康という観点からも非常に重要なスポーツと言える。
公式サイト
社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会