笹川スポーツ財団(SSF)では、設立30周年を迎えた2021年よりスポーツによる健康寿命の延伸を目標の一つとして掲げています。健康政策はもとよりスポーツ政策においても運動・スポーツが健康増進において果たす役割はその存在感を増しており、国民に対して実効性の高い施策が求められています。世界保健機関(WHO)による定義にもみられるように、健康は身体的・精神的・社会的要因によって多面的に規定されています。政策形成においても複眼的な視点に基づいた提言が求められる一方で、特に運動・スポーツと健康との関連については多角的な状況把握や課題解決に向けた議論が十分になされていない現状にあります。
このような現状に鑑み、SSFでは2025年度より運動・スポーツおよび健康分野にまたがる領域横断的な知見を集約・発信することを目的として「健康スポーツ研究会」を発足いたしました。