シャトルボールの歴史・沿革
シャトルボールは1989年、新しいスポーツを求める大学生たちによって考案された。大学生の手で始まったユニークな歴史をもつ。その後、改良を重ねて作り上げられたスポーツである。道具のひとつであるシャトル・バーは、日本古来の「お手玉」のように両手を使って操作する動作と、水上スポーツの「カヌーで使うパドル」をヒントにして作られた。
バーには、一方に繊維製の網でできたソフトバスケット、もう一方には樹脂製のハードバスケットが取り付けてある。このバーを使ってボールをバスケットからバスケットへ移し変える動作を行うスポーツである。ボールを往復させる=「シャトル」をしながら楽しむところから、シャトルボールという名前が付けられた。
日本で開発されたシャトルボールは海外にも広がった。2008年10月25日には韓国でが学生や教育関係者をはじめ、多くの参加者を集めて韓国馬山市慶南大学校にて開催大会が開催された。また2009年には中国にも紹介された。


シャトルボールの概要
シャトルボールの特長は、何といっても「いつでも・どこでも・気軽に」、ふたつのバスケットを自由に操ってプレーを楽しむことができることだ。一人でなら、ソフトバスケットからハードバスケットへ交互にパスする「シャトルプレイ」が、仲間がいればソフトバスケットでボールをキャッチし、ハードバスケットにシャトルして相手にスローする「キャッチングプレイ」が楽しめる。さらに得点を競うゲームなど、場所や人数に応じて、さまざまな方法で楽しむことが可能だ。
キャッチングプレイは野球のキャッチボールのような手軽さと運動量があり、ゲームの場合には、コートの広さやルール、プレイヤーの年齢や体力によって、卓球やテニス、バスケットボールほどの運動量を得ることができる、多機能性も備えている。

シャトルボールのルール
【競技種目】
- 6名編成の2チームがパスをしながら相手ゴールをめざし、シュートが決まった時点で得点となり、その得点数によって勝敗を決める。
- シュートは、定められたシュートラインの外から行わなくてはならない。
- 基本的なゲーム時間は、前後半各20分に休息10分をはさむ。
- プレイヤーは、ボールをキープしたまま4歩以上歩くことはできない。
- バスケットの中に4秒以上ボールを入れておくことも反則。
シャトルボールのコート・用具
【コート】
40m~60m × 20m~30mの競技場の中で140cmのシャトル・バーを操りながらゴール(幅2.5m、高さ1.5m)を目がけてボールをシュートする。

【シャトル・バー】
両サイドにそれぞれハードとソフトのバスケットがついていて、全長1400mm、重さ670gのオリジナルデザインのバー。組み立て式。
【ボール】
ソフトボールの2号級の大きさのノーパンクボール。へそがついているので、空気の入れ具合で弾み方を調整できる。
