Search
国際情報
International information

「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

知る学ぶ
Knowledge

日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

セミナー「子供のスポーツ」

新年のご挨拶

2024年の年頭にあたりご挨拶申し上げます。

昨年は約3年にわたり続いた新型コロナウイルスの位置づけが「5類」に移行し、長く続いたトンネルからようやく抜け出すことができた年だったように思います。声出しが解禁されスタジアムに観客が戻ってくるなど、社会経済活動が活発化し、人と人との交流が戻ってきたことは非常に喜ばしく思います。

日本のスポーツ界の2023年を顧みるに、WBCでの日本代表の活躍から始まり、自力でのオリンピックの出場権を獲得したバレーボール、バスケットボール、世界の強豪と対等な戦いを見せてくれたサッカー日本代表の活躍など、日本中がスポーツでひとつにつながり、大きな盛り上がりを見せました。

これはまさに、さまざまな競技団体が個人やチームの育成強化に取り組み、国際舞台で戦える環境を築き上げてきたことが、結果につながっているのだと思います。そのような流れの中で、トップアスリートの「ハイパフォーマンス」向上のために培った、データやナレッジを、性別、年齢、障害の有無等にかかわらず多様な人々の「ライフパフォーマンス」の向上に応用していく動きが、スポーツ庁を中心に始まっています。

2024年は、SSFにとってもスタートの年です。

高齢化や人口減少が進み、社会が抱える課題が多様化していく中で、スポーツに多くの期待が寄せられるようになりました。誰もが運動・スポーツを楽しむことができ、それをみんなで互いに支え合い、人と人との交流が自然と生まれるような、「スポーツによるアクティブなまちづくり」が求められています。SSFではこれを重要課題と捉え、スポーツによる地域の持続的発展に貢献させていただくための改革を積極的に行ってまいります。

SSFの役割は、今後ますます大きなものになっていきます。「行動するスポーツシンクタンク」として、現状を分析し、課題点を整理、そのソリューションを提言という形で、国や地方自治体、スポーツ関連団体に提示していくことが重要です。世の中の変化はますます加速していきますが、それをチャンスに溢れた時代と捉え、スポーツの価値を活用した社会課題の解決、アクティブなまちづくりによる地方創生の実現に邁進してまいります。

みなさまと一緒に、2024年をさらなる成長に向けたスタートの年としていきましょう。

公益財団法人 笹川スポーツ財団 理事長 渡邉 一利