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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

サッカー人口

国内サッカー人口:369万人、男性287万人、女性74万人
サッカー競技人口

 笹川スポーツ財団では、2024年6月から7月にかけて成人を対象とした「スポーツライフ・データ(スポーツライフに関する調査)」を実施しました。20歳以上のサッカー人口(実施人口)は369万人、男性287万人、女性74万人となりました。

1. 年1回以上の「サッカー」実施率の推移(2000~2024年):全体・性別(20歳以上)

 全体の年1回以上の実施率は、2000年2.2%から2012年5.6%にかけ約10年間継続して上昇した。しかし、2014年以降実施率は低下傾向をたどり、2022年は3.0%と過去3番目の値まで減少した。2024年は2020年と同水準まで回復している。

 性別にみると、2022年から2024年にかけて男性は1.3ポイント増加、女性は横ばいとなっている。実施率の男女差は、2012年に最大7.2ポイントあったが、2022年には3.1ポイントと最も小さくなった。しかし、2024年は4.4ポイントと再びその差が開いている。

表1 年1回以上の「サッカー」推計人口・実施率の推移(2000~2024年):全体・性別
2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022 2024
全体 実施率(%) 2.2 2.7 3.7 3.4 4.4 4.6 5.6 4.0 3.4 4.2 3.6 3.0 3.6
推計人口(万人) 219 272 376 349 455 478 582 415 353 436 372 309 369
男性 実施率(%) 4.1 4.6 6.7 6.0 7.7 7.6 9.2 6.6 5.7 6.9 6.1 4.5 5.8
推計人口(万人) 198 224 330 298 385 381 462 331 286 346 305 224 287
女性 実施率(%) 0.3 0.9 0.9 1.0 1.1 1.7 2.0 1.5 1.1 1.6 1.1 1.4 1.4
推計人口(万人) 15 47 47 53 59 91 107 81 59 86 59 75 74

注)推計人口は住民基本台帳の成人人口(人)に実施率(%)を乗じて算出
笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(2000~2024)より作成

 2024年のサッカー実施推計人口は369万人である。2000年の219万人に比べるとおよそ四半世紀で150万人増加した。2012年のピーク582万人と比べ、2022年は309万人と約半数まで減少したが、2024年は2020年と同水準まで回復している。また、一貫して実施人口は男性が女性を上回っているが、増減率には男女差があり、男性は2012年のピーク462万人から6割程度に減少し、女性74万人は2000年の15万人から約5倍に増加している。

2. 年1回以上の「サッカー」実施率の推移(2000~2024年):年代別(20歳以上)

 年代別にみる年1回以上の実施率は、30歳代8.5%、40歳代6.1%、20歳代5.6%の順に高く、若い年代で実施率が高い傾向にある。20歳代は2012年の15.0%をピークに減少傾向をたどり、2024年は過去最低となる5.6%であった。一方で、40歳代は2016年から増加傾向にあり、2024年6.1%とはじめて20歳代を上回った。

表2 年1回以上の「サッカー」実施率の推移(2000~2024年):年代別(20歳以上)
2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022 2024
全体 20歳代 7.8 8.4 14.5 13.9 14.4 10.6 15.0 9.6 6.6 10.0 9.0 7.2 5.6
30歳代 2.9 4.1 4.9 5.0 6.1 9.0 9.8 7.3 9.4 9.6 7.0 5.7 8.5
40歳代 2.0 3.3 4.4 3.1 3.7 6.6 6.5 5.1 3.7 5.4 4.6 5.2 6.1
50歳代 0.2 0.5 0.0 0.6 1.3 0.8 2.1 1.5 0.4 1.0 1.6 0.4 1.6
60歳代 0.0 0.0 0.0 0.3 0.6 0.3 0.3 1.0 0.5 0.5 0.6 0.6 0.8
70歳以上 0.0 0.3 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.2 0.0 0.2
男性 20歳代 15.3 15.1 25.1 25.6 25.9 20.0 26.0 16.9 10.9 17.0 14.5 11.9 9.4
30歳代 5.0 6.3 8.6 8.4 8.4 12.6 14.1 12.0 15.3 14.3 10.6 6.7 12.9
40歳代 3.7 4.6 7.3 5.1 6.8 10.2 10.6 6.8 6.2 8.3 8.3 8.0 9.1
50歳代 0.4 0.9 0.0 1.1 2.6 1.7 4.2 3.0 0.8 2.1 3.2 0.4 2.8
60歳代 0.0 0.0 0.0 0.0 1.3 0.0 0.0 1.1 0.7 1.1 0.8 1.2 1.7
70歳以上 0.0 0.7 0.0 0.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.5 0.0 0.4
女性 20歳代 0.0 1.6 2.0 2.4 2.0 0.7 3.6 2.2 2.1 2.7 3.3 2.2 1.6
30歳代 1.0 2.1 1.8 2.2 3.6 5.3 5.4 2.3 3.3 4.7 3.1 4.7 3.9
40歳代 0.4 2.0 1.6 1.3 0.6 3.0 2.3 3.2 1.1 2.4 0.7 2.1 2.9
50歳代 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.4 0.4
60歳代 0.0 0.0 0.0 0.6 0.0 0.5 0.5 1.0 0.4 0.0 0.4 0.0 0.0
70歳以上 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

注)0.0は本調査において回答者なしの場合と回答者少数のため実施率が0.0以下になった場合を示す
笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(2000~2024)より作成

 男性の年1回以上の実施率は、20歳代から40歳代がほかの年代に比べて高い値を示している。2020年では20歳代、30歳代、40歳代の順に実施率が高かったが、2022年にはじめて40歳代が30歳代の実施率を上回り、2024年では順位がかわって30歳代、20歳代、40歳代になっている。女性の実施率は、2020年から20歳代で減少傾向にある一方、40歳代は増加傾向で2024年においては20歳代を上回っている。

3. 週1回以上の「サッカー」実施率の推移(2000~2024年):全体・性別(20歳以上)

 全体の週1回以上の実施率は、2012年の1.4%まで増加していたが、その後は緩やかな減少傾向にある。性別にみると、男性の実施率は2012年のピーク2.4%から2024年の1.2%へ半減した。女性の実施率は2000年0.1%から2024年0.3%と増加傾向であるものの、ほぼ横ばいで推移している。サッカーを定期的に実施している人は男性に多い。

表3 週1回以上の「サッカー」推計人口・実施率の推移(2000~2024年):全体・性別(20歳以上)
2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022 2024
全体 実施率(%) 0.4 0.6 0.5 0.5 0.9 1.0 1.4 1.0 0.9 1.2 0.9 1.0 0.8
推計人口(万人) 40 60 51 51 93 104 146 104 93 124 93 103 82
男性 実施率(%) 0.8 1.0 1.0 1.0 1.5 1.7 2.4 1.9 1.7 2.0 1.6 1.6 1.2
推計人口(万人) 39 49 49 50 75 85 121 95 85 100 80 80 59
女性 実施率(%) 0.1 0.2 0.1 0.1 0.2 0.3 0.4 0.1 0.2 0.3 0.1 0.4 0.3
推計人口(万人) 5 10 5 5 11 16 21 5 11 16 5 21 16

注)推計人口は住民基本台帳の成人人口(人)に実施率(%)を乗じて算出
笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(2000~2024)より作成

調査内容
運動・スポーツ実施状況、運動・スポーツ施設、スポーツクラブ・同好会・チーム、スポーツ観戦、スポーツボランティア、日常生活における身体活動、生活習慣・健康 他
調査対象
全国の市区町村に居住する満18歳以上の男女3,000人(男性: 1,498人、女性1,502人)
地点数
300地点(大都市90地点、人口10万人以上の市122地点、人口10万人未満の市64地点、町村24地点)
調査時期
2024年6月7日~7月7日
データの使用申請

最新の調査をはじめ、過去のスポーツライフ・データのローデータ(クロス集計結果を含む)を提供しています。

活用例

  1. 政策立案:所属自治体と全国の比較や調査設計に活用(年齢や性別、地域ごとの特徴を把握)
  2. 研究:研究の導入部分の資料や仮説を立てる際に活用(現状の把握、問題提起、仮説、序論)
  3. ビジネス:商品企画や営業の場面で活用(市場調査、データの裏付け、潜在的なニーズの発見)
テーマ

スポーツライフ・データ

キーワード
年度

2024年度

担当研究者