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韓国の学校体育

在大韓民国日本国大使館一等書記官 佐々木邦彦氏

すでに衆目の一致するとおり、韓国は「スポーツ強国」である。2018年には、アジアで2カ国目の冬季五輪が開催されることともなった。さかのぼれば、1988年のソウル五輪を契機に、国家と財界が連携したトップアスリートの強化体制が整備されてきた。この中には、「テヌン選手村」といった、いわゆるナショナルトレーニングセンターの整備なども含まれている。

他方、韓国の一般の児童生徒の学校体育の現状はあまり紹介されていない。「勉強・塾通いばかりしている学生」というイメージが濃厚の中、トップアスリートのみならず、その他大勢の韓国の児童生徒は日頃からどのように体育と接しているのか。韓国文化体育観光部が刊行する2009「体育白書」などの資料をひもときながら、その韓国の初等中等教育段階の学校体育の実態の一端をご紹介したい。

3. 体育の教育課程-韓国の「学校体育」の教育目的とは-

4. 学校体育の施設の状況と学校体育人材(教員・外部講師)の状況

5. 韓国の学生の体力の状況

6. 韓国の学校における「体育」科目以外の運動活動-「学校運動部」活動などの実態

1.教科活動での体育教育強化関連
(1)「体育授業補完資料開発・普及」事業 500百万W(教科部予算)
(2)「女子学生体育活動活性化」事業 320百万W(教科部予算)
(3)小学校スポーツ講師支援拡大 26740百万W(市道教育庁と文体部でほぼ1:1で負担)
2.学校スポーツクラブ育成関連
(4)学校スポーツクラブ育成 3000百万W(教科部2500百万、文体部500百万W)
(5)総合型スポーツクラブ活性化 1992百万W(すべて文体部関連予算)
3.学生健康体力評価制(PAPS)内実運営関連
(6)学生健康体力評価制(PAPS)運営支援 18542百万W(市道教育庁負担)
4.学生体育活動参与動機付与関連
(7)スポーツバウチャー拡大 12308百万W(文体部・地方自治体負担)
5.学校運動部先進化関連
(8)勉強する学生選手支援師範事業 960百万W(教科部、市道教育庁負担)
6.学生体育活動 インフラ構築関連
(9)多様な学校運動場整備 119500百万W(教科部3.5:文化体育観光部3.5:地方自治体3の割合で負担。)
(10)多目的体育館 40000百万W(文体部1:市道教育庁2:地方自治体1の割合で負担。)
(11)健康体力教室拡充8000百万W(市道教育庁負担。追加費用は地方自治体が負担。)