『アクティブシティ戦略 暮らしているだけで健康になるまちづくり(原田 宗彦著 )』が学芸出版社から発行されました。SSFの「アクティブシティ推進事業」や角田市(宮城県)と取り組んだ「アクティブシティ宣言」についてご紹介いただいています。
幸福な「健康人口」が増えるまちの条件とは
健康で幸福に暮らせるまち”はどうつくれるか?
生活・運動習慣をめぐる最新のエビデンスから健康観を捉え直し、15分都市やウォーカブルシティ、プレイスメイキングなど国内外の先進都市による施策例を紹介しながら、現代人を健康行動に誘うまちづくりのポイントについて解説。「健康人口」が増えるまちの条件がわかる1冊です。
【目次】
日常の価値観を転換させたコロナ禍
自然回帰のトレンドが高まった消費行動の変容
幸福だから健康なのか、健康だから幸福なのか
生産性に大きく関わる「ウェルビーイング」
健康と幸福に貢献するアクティブライフ
アクティブなライフスタイルが実践できるまちへ
地域の課題解決を図るインナー政策
交流人口・関係人口にアプローチするアウター政策
ウェルビーイングを実現するまちづくりに必要な4つの視点
日常生活圏域の環境を変えていくために
超加工食品の魅力
継続的な運動の難しさ
本能的な欲求との戦い
健康維持に必要な運動の強度とは
「1日1万歩」の呪縛からの解放
「レクリエーション」的要素を加える
参加ハードルを極限まで下げる
マインドセットの転換を助ける
意欲が高まる「目的」を用意する
ハード・ソフトの両面からまちの改善を図る
各地で進むスポーツまちづくり
まち・ひと・しごと創生総合戦略とスポーツ基本計画
必要となるインナー政策とアウター政策の同時展開
スポーツでまちの振興を図る
健康づくりの支援を明確化する
成果のエビデンス化に挑戦する
自治体のアクティブシティ推進をサポートする
都市のアクティブ化は何をもたらすのか
コペンハーゲン市(デンマーク)――道路のインフラを自転車に最適化
ニューヨーク市(米国)――公民連携で進む環境づくり
バルセロナ市(スペイン)――「私たちが決める」街路再編計画
リバプール市(英国)――スポーツ・身体活動でイノベーションを起こす
都市住民の運動不足解消が喫緊の課題
都市封鎖を契機に注目された「15分都市」構想
ロールモデルとなったニューヨーク市の「アクティブデザインガイドライン」
英国で推進される「アクティブシティガイダンス」
意思決定の環境をデザインするちょっとした「仕掛け」
ナッジの4要素
健康まちづくりへの導入例
遊びとゲーム
ゲーミフィケーションとは何か
まちのアクティブ化への活用
歴史の古いアナログ型×まち歩きタイプ
ストレスなく参加しやすいアナログ型×スポーツ/レクリエーションタイプ
まちのPRを兼ねるIT型[独自開発]×まち歩きタイプ
生活と運動の接近を図るIT型[独自開発]×スポーツ/レクリエーションタイプ
リアル・バーチャル両面でまちを開拓するIT型[プラットフォーム]×まち歩きタイプ
ユーザーのコミットが盛り上がりをつくるIT型[プラットフォーム]×スポーツ・レクリエーション
都市の課題にゲーム感覚で取り組む
自由空間から自遊空間へ
プレイスメイキングによる自遊空間の創造
都市に必要な祝祭空間
変化する都市公園のマネジメント
進展する都市公園のリニューアル
公園・まちを拠点にした新しいランニング文化
アーバンスポーツの可能性
“スポーツ共創”によるアクティビティの創造
人力による移動手段の選択肢
安心・安全に歩ける都市
自動車依存からの脱却
予防医療からみた歩行のメリット
アクティブデザインがもたらす総幸福量
ウォーカブルシティの条件
思わず歩きたくなるまちに必要な要素
シームレスな回遊行動を阻害しない街路のデザイン
“ひと中心の空間”とは
歩行者最優先の空間への転換
「歩道体験」を街路デザインに組み込む
アクティブシティを可能にする法整備
定量的に測られてきた「住みやすさ」
「質」を重視する時代への移行
“迂回”する経済という発想の転換
歩行者の増加による沿道への経済効果
購買意欲がない人も滞在時間が長いほど消費額は多い
回遊性を高める「スポット」「パス」「ノード」の最適化
都市生活者の命を救う緑化
行政が主導する緑の空間づくり
実証されつつある犯罪抑止効果
空気だけでなく心にもポジティブに作用
医学的な効果も認められている森林浴
ソーシャルキャピタルが育む社会・地域の健康
住民を結びつけるスポーツの力
アクティブシティとスマートシティ
アクティブなエンゲージメントを高める技術例