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国際情報
International information

「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

知る学ぶ
Knowledge

日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

理事長挨拶

未来に夢を描き、
行動するシンクタンクへ。

私たち笹川スポーツ財団は、一人ひとりが自分の生き方や興味関心に応じてスポーツを楽しむ“Sport for Everyone社会”の実現を目指して活動しています。

公益財団法人 笹川スポーツ財団 理事長 渡邉 一利

公益財団法人 笹川スポーツ財団 理事長
渡邉 一利

未来に夢を描き、
行動するシンクタンクへ。

私たち笹川スポーツ財団は、一人ひとりが自分の生き方や興味関心に応じてスポーツを楽しむ“Sport for Everyone社会”の実現を目指して活動しています。

スポーツには、心身の健康を維持増進するだけではなく、人を成長させ、社会の形成を促す万能薬的な不思議な力(価値)があります。
世界に前例のない人口動態の変化をみるなか、我が国は様々な社会課題に直面しています。私たちはこの不思議な力を、科学的な調査研究により、客観的で分かりやすいデータや言葉に置き換え、一人でも多くの方がスポーツを通じて人生を楽しめるような事業、社会課題の解決に役立つ事業などの開発に取り組んでいます。

昨年はラグビーワールドカップ2019により、日本中が熱気に包まれ、ラグビーのみならずスポーツ全般への関心が高まりました。そして、この勢いが東京オリンピック・パラリンピックに繋がり、スポーツ参画人口の拡大が期待された矢先に新型コロナウイルスが蔓延し、全世界的な社会活動の停滞という事態が私たちを襲いました。New normal(コロナ禍での新しい生活様式)のなか、社会経済活動への制限は続き、私たちのスポーツ環境も大きな制約を受けています。Sport for Everyone社会の実現に向けた笹川スポーツ財団の創意と行動力が、今、試されています。

地球環境の変動と、それに伴う自然災害や感染症との戦いはこれからも続くと思われます。歴史を振り返れば、これまでも、さまざまな脅威が私たちを襲いました。2011年、福島第一原発事故後には避難者の方々の健康面での問題が懸念され、その中には子どもの運動不足も含まれていました。しかしながら、多くの人や組織が連携し、運動不足の問題は少しずつ軽減されていきました。
人類に訪れる危機を消し去ることは不可能です。重要なのはむしろ、こうした助け合いがいつでも機動可能なシステムとなり、全世界に広がることではないでしょうか。私たちは困難をその機会と捉え、スポーツの力を多くの方に享受いただき、健やかに生きられる社会の実現にいっそう注力してまいります。

幸いにも私たちはすでに広範な人脈を築き、多くの情報と知識を貯えています。これらの活用、強化、拡大により、社会科学と自然科学の両方の知見に立脚した、領域横断的で説得力のある研究を進め、その成果を、さまざまな人や組織との協働を通じて、できる限り速やかに社会に還元してまいります。私たちが目指すSport for Everyone社会を実現するために。

2020年7月

笹川スポーツ財団とはSport for Everyone