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ソチパラリンピック 現地レポート

2. 選手が見て感じた、ソチ大会 選手村など、住環境について

■選手村など、住環境について

宿泊施設は大会期間中、選手が最も長い時間を過ごす場であり、居心地の良し悪しは大会の印象を左右する要素の一つだ。
今大会はアイススレッジホッケーと車椅子カーリングは黒海沿岸地区に、スキー競技は海から50㎞以上離れた山地区にと「選手村」が分かれて設置された。
山地区ではさらに、アルペンとノルディック競技の会場が離れていたため、アルペンは予定通りの選手村が、ノルディックは競技会場近くのホテルが宿泊地とされた。

アイススレッジホッケー会場の最前列

アイススレッジホッケー会場の最前列は車椅子席。番号もふってある

過去大会にも出場経験がある日本選手数名に「ソチの居住環境」について尋ねてみた。
「(ノルディック選手用の部屋は)ツインベットの2人部屋で、風呂にはバスタブもあり、リラックスできる」「競技会場まで車で約10分なので便利」と高評価な面も聞かれたが、一方で、「蛇口の水が少し茶色がかっているので、手洗いや歯みがきはペットボトルを利用」「食事はつくり置きで食べにくい」といったマイナス面も耳にした。

また、「競技会場に近いのはありがたいが、同一競技選手だけで、他競技の選手と交流できない」「山の上にあるので気軽に外出しにくい。
特に車椅子選手は移動が不便なので、宿泊施設内に土産店やリフレッシュできる場があると嬉しい」といった意見もあった。
実際には、DVDルームやビリアードといったゲーム室などもあったようだが、障害特性なども考慮して、アクセスや内容などにも配慮や工夫が必要だろう。
また、競技だけを考えれば会場至近は便利だが、他競技の選手との交流もパラリンピックならではの貴重な経験となるはずだ。

久保 恒造 選手

バイアスロンで銅メダルを獲得した久保 恒造 選手

一方、宿泊施設や競技会場を担当するボランティアスタッフに対する選手の印象は比較的よかった。
他の部署よりも語学に堪能なボランティアが配置されていたのか、「気軽に元気に声をかけてくれて、明るい雰囲気をつくってくれた」「共有スペースでは各国の言葉が飛び交っていて活気があった」など好印象の意見が多く聞かれた。なお、全般的なボランティアに関しては次章で詳しくご紹介したいと思う。