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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

セミナー「子供のスポーツ」

国内のゴルフ人口は856万人・男性697万人・女性144万人

2000年からの推移:476万人減少
 ゴルフ人口

 笹川スポーツ財団では、2022年6月から7月にかけて「スポーツライフ・データ(スポーツライフに関する調査)」を実施しました。20歳以上でゴルフ(コース)・ゴルフ(練習場)いずれかまたは両方を実施した(以下、ゴルフ(コース・練習場))人口は856万人、男性697万人、女性144万人となりました。

この「スポーツライフ・データ」の中から、ゴルフ(コース・練習場)人口(実施人口)・実施率の推移を解説します。

1.年1回以上の「ゴルフ(コース・練習場)」実施率の推移(2000~2022年):全体・性別(20歳以上)

 全体の年1回以上の実施率は、2000年13.4%から2022年8.3%までゆるやかに減少している。2002年から2022年までの20年間は10%前後で推移しており、2020年の7.7%が最も低い値であった。性別にみると、ゴルフ(コース・練習場)の実施率はすべての調査年度で女性よりも男性のほうが高く、2022年は男性14.0%、女性2.7%であった。

表1 年1回以上の「ゴルフ(コース・練習場)」推計人口・実施率の推移(2000~2022年):全体・性別(20歳以上)
2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022
全体 実施率(%) 13.4 10.2 11.1 9.7 10.5 10.8 10.3 9.3 8.7 9.5 7.7 8.3
推計人口(万人) 1,332 1,027 1,129 996 1,086 1,121 1,071 965 904 985 796 856
男性 実施率(%) 23.2 17.7 19.7 17.8 17.4 18.8 16.9 16.5 15.0 17.1 13.2 14.0
推計人口(万人) 1,119 863 971 884 870 944 849 827 753 856 659 697
女性 実施率(%) 3.8 3.1 2.8 2.3 3.8 3.0 3.8 2.2 2.6 2.0 2.3 2.7
推計人口(万人) 195 161 147 122 203 161 204 118 140 107 123 144

注1)推計人口は住民基本台帳の成人人口(人)に実施率(%)を乗じて算出
注2)推計値を算出する際に端数が発生するため、全体の人口と男性・女性を合計した人口は必ずしも一致しない
笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(2000~2022)より作成

 2022年のゴルフ(コース・練習場)推計人口は856万人であり、22年間の推移をみると、2000年の1,332万人から476万人減少した。性別にみると、2022年男性の推計人口は2000年の1,119万人から422万人減少し697万人であった。女性は144万人であり、2000年の195万人から51万人減少した。ゴルフ(コース・練習場)の推計人口は総じて減少傾向にある。

2.年1回以上の「ゴルフ(コース・練習場)」実施率の推移(2000~2022年):年代別(20歳以上)

 年代別にみる2022年の年1回以上の実施率は、60歳代が10.8%で最も高く、70歳以上9.5%、40歳代8.8%と続く。サッカーや野球、バスケットボールなどの種目は20歳代や30歳代など若い世代の実施率が高い傾向を示したが、ゴルフ(コース・練習場)の20歳代の実施率は最も低く4.5%であった。

 2000年からの推移をみると、2000年から2010年までは50歳代の実施率が最も高かったが減少を続け、2022年は全体で2番目に低い7.2%であった。20~50歳代は長期的に見ると減少傾向にあり、60歳代は横ばい、70歳以上は増加傾向にあることが読み取れる。特に男性20歳代~50歳代の実施率は大きく減少しており、2000年と比較して20歳代、50歳代は約3分の1、30歳代、40歳代は約2分の1にまで下がっている。

表2 年1回以上の「ゴルフ(コース・練習場)」実施率の推移(2000~2022年):年代別(20歳以上)(%)
2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022
全体 20歳代 11.8 7.3 9.0 6.0 8.5 7.5 9.1 6.7 5.3 6.6 4.8 4.5
30歳代 14.0 11.3 11.9 7.7 10.1 9.5 9.3 7.8 8.2 6.0 6.1 8.2
40歳代 17.0 13.4 13.2 12.6 12.7 12.3 12.8 10.9 10.0 11.9 6.6 8.8
50歳代 19.1 17.3 15.5 14.1 14.5 13.8 11.7 11.1 9.3 10.4 9.7 7.2
60歳代 10.4 7.0 10.4 12.3 11.2 13.1 11.5 9.7 10.1 10.3 11.5 10.8
70歳以上 0.5 2.5 4.5 4.4 3.6 7.0 5.9 8.5 8.5 10.7 6.7 9.5
男性 20歳代 18.1 10.8 13.4 8.0 13.3 10.7 13.7 9.6 7.5 11.3 7.3 5.2
30歳代 26.0 20.0 21.0 15.4 15.3 15.7 11.5 13.0 12.5 10.2 11.1 13.5
40歳代 30.9 23.6 25.5 22.8 21.0 20.5 21.8 19.4 16.6 20.8 11.6 15.1
50歳代 30.9 29.0 26.6 25.1 25.0 25.1 18.0 20.0 16.8 16.5 15.0 11.6
60歳代 18.8 12.7 19.3 21.1 20.1 23.7 21.7 18.2 18.0 19.6 19.9 19.1
70歳以上 1.0 5.4 9.5 10.2 4.5 15.0 13.1 17.5 17.3 23.2 12.8 17.6
女性 20歳代 5.3 3.8 3.9 3.9 3.4 4.2 4.3 3.7 3.1 1.6 2.2 3.9
30歳代 3.4 3.2 4.1 1.7 4.7 3.2 7.1 2.3 3.7 1.7 0.9 2.8
40歳代 3.9 3.5 1.0 3.3 4.4 4.2 3.5 2.2 3.2 2.7 1.4 2.1
50歳代 6.5 5.5 5.7 2.3 4.0 2.7 5.4 2.4 1.7 4.2 4.4 2.7
60歳代 2.1 2.0 1.0 3.1 2.9 3.2 2.0 1.5 2.5 1.4 3.4 2.8
70歳以上 0.0 0.0 0.0 0.0 2.8 0.7 0.0 1.3 1.3 0.4 1.5 2.5

注)0.0は本調査において回答者なしの場合と回答者少数のため実施率が0.0以下になった場合を示す
笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(2000~2022)より作成

3.週1回以上の「ゴルフ(コース・練習場)」実施率の推移(2000~2022年):全体・性別(20歳以上)

 全体の週1回以上の実施率は、2000年に3.5%であったが、その後は2%台で推移し2022年は2.5%であった。2022年の実施率を性別にみると、男性は4.6%、女性は0.5%と男性のほうが高い。2000年以降男性は5%前後で推移しており、女性は1度も1%を超えていない。ゴルフ(コース・練習場)を定期的に実施する人は男性に多いことが確認できる。

表3 週1回以上の「ゴルフ(コース・練習場)」推計人口・実施率の推移(2000~2022年):全体・性別(20歳以上)
2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022
全体 実施率(%) 3.5 2.7 2.3 2.8 2.9 2.5 2.7 2.8 2.4 2.6 2.3 2.5
推計人口(万人) 348 272 234 287 300 260 281 291 249 270 238 258
男性 実施率(%) 6.3 4.7 4.1 5.6 5.0 4.3 4.6 5.4 4.3 5.0 3.9 4.6
推計人口(万人) 304 229 202 278 250 216 231 271 216 250 195 229
女性 実施率(%) 0.9 0.8 0.5 0.2 0.8 0.7 0.8 0.3 0.5 0.3 0.7 0.5
推計人口(万人) 46 41 26 11 43 38 43 16 27 16 37 27

注1)推計人口は住民基本台帳の成人人口(人)に実施率(%)を乗じて算出
注2)推計値を算出する際に端数が発生するため、全体の人口と男性・女性を合計した人口は必ずしも一致しない
笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(2000~2022)より作成

スポーツライフ・データ2022」調査概要

調査内容
運動・スポーツ実施状況、運動・スポーツ施設、スポーツクラブ・同好会・チーム、スポーツ観戦、スポーツボランティア、日常生活における身体活動、生活習慣・健康 他
調査対象
全国の市区町村に居住する満18歳以上の男女3,000人(男性: 1,503人、女性1,497人)
地点数
300地点(大都市90地点、人口10万人以上の市122地点、人口10万人未満の市64地点、町村24地点)
調査時期
2022年6月10日~7月10日
データの使用申請

最新の調査をはじめ、過去のスポーツライフ・データのローデータ(クロス集計結果を含む)を提供しています。

活用例

  1. 政策立案:所属自治体と全国の比較や調査設計に活用(年齢や性別、地域ごとの特徴を把握)
  2. 研究:研究の導入部分の資料や仮説を立てる際に活用(現状の把握、問題提起、仮説、序論)
  3. ビジネス:商品企画や営業の場面で活用(市場調査、データの裏付け、潜在的なニーズの発見)
テーマ

スポーツライフ・データ

キーワード
年度

2022年度

担当研究者