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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

散歩・ウォーキング推計実施人口は4,611万人

年1回以上の散歩・ウォーキング実施率45.0%、週1回以上の実施率33.3%

散歩・ウォーキング実施率の推移

 笹川スポーツ財団では、2024年6月から7月にかけて成人を対象とした「スポーツライフに関する調査」を実施しました。20歳以上の散歩・ウォーキング実施人口は4,611万人と推計されます。

 最新の「スポーツライフ・データ」から、散歩・ウォーキングの実施人口・実施率の推移について解説します。

「スポーツライフに関する調査」を開始した1992年はウォーキングのみの実施率・推計人口を把握していたが、1996年調査から散歩も加えたため、散歩・ウォーキングの実施率・推計人口は1996年からの調査結果としている。

主な調査結果

1. 年1回以上の散歩・ウォーキング実施率:45.0%、推計実施人口4,611万人。 2016年以降続いていた上昇トレンドから一転、2022年調査から3.3ポイント減。

 2024年の散歩・ウォーキング年1回以上実施率は45.0%であり、推計実施人口は4,611万人であった(図1)。年次推移をみると、調査年度による多少の増減はあるものの上昇傾向にあり、2020年以降はコロナ禍の影響と思われる増加もみられた。しかし2024年は2022年から3.3ポイント減少(48.3%→45.0%)し、5,000万人に近づいていた推計人口も4,611万人と見込まれる。

2.週1回以上の散歩・ウォーキング実施率:33.3%、推計実施人口3,412万人。 2022年調査から3.5ポイント減、コロナ禍前の2018年水準まで低下。

 2024年の散歩・ウォーキング週1回以上実施率は33.3%、推計人口は3,412万人であった(図2)。年1回以上の実施率・推計人口と同様の推移を示し、調査開始以来最高となった2022年から3.5ポイント減少(36.8%→33.3%)した。1996年と比較すると実施率、推計人口ともに3倍近く増加したが、2024年は2022年から400万人程度の減少が見込まれ、定期的な実施層にも低下の兆しがみられる。

3.年代別による年1回以上の散歩・ウォーキング実施率:20~30歳代38.5%、40~50歳代44.9%、60~70歳以上50.1%。実施率の高い高齢層ほど減少幅も大きい。

 年代別による年1回以上の散歩・ウォーキング実施率は、60~70歳以上50.1%、40~50歳代44.9%、20~30歳代38.5%の順に高く、若年層ほど実施率は低い傾向にある(図3)。年次推移をみると、60~70歳以上は2012年56.1%まで上昇し2022年まではほぼ横ばい、40~50歳代と20~30歳代は2010年前後まで漸次上昇したのち、ゆるやかな低下を経て2016年から2020年までは再び上昇に転じた。一方で2024年は全年代で2022年から減少がみられ、特に60~70歳以上では5.7ポイント減少(55.8%→50.1%)した。

4.年代別による週1回以上の散歩・ウォーキング実施率:20~30歳代24.9%、40~50歳代30.7%、60~70歳以上42.9%。若年層では定期的実施者の減少が色濃く。

 年代別にみた週1回以上の散歩・ウォーキング実施率は、60~70歳以上が42.9%で最も高く、40~50歳代30.7%、20~30歳代24.9%と続く(図4)。年次推移をみると、60~70歳以上は1996年から2010年の約15年間で3倍に増加し、約半数が定期的に実施している状況が2022年まで続いた。40~50歳代は1996年から2002年までの短期間でほぼ倍増したのち、2004年をピークにゆるやかな低下傾向にあったが2020年から2022年にかけて再び上昇した。20~30歳代の実施率は細かい増減を繰り返しながらも2016年以降は上昇傾向が続き、2022年は28.0%と3割に迫る勢いがあった。しかし2024年は年1回実施率と同じく全年代で減少となり、特に20~30歳代では3.1ポイント減少(28.0%→24.9%)と年1回実施率の変化と比べて減少幅が大きかった。

調査内容
運動・スポーツ実施状況、運動・スポーツ施設、スポーツクラブ・同好会・チーム、スポーツ観戦、スポーツボランティア、日常生活における身体活動、生活習慣・健康 他
調査対象
全国の市区町村に居住する満18歳以上の男女3,000人(男性: 1,498人、女性1,502人)
地点数
300地点(大都市90地点、人口10万人以上の市122地点、人口10万人未満の市64地点、町村24地点)
調査時期
2024年6月7日~7月7日

過去の調査

データの使用申請

最新の調査をはじめ、過去のスポーツライフ・データのローデータ(クロス集計結果を含む)を提供しています。

活用例

  1. 政策立案:所属自治体と全国の比較や調査設計に活用(年齢や性別、地域ごとの特徴を把握)
  2. 研究:研究の導入部分の資料や仮説を立てる際に活用(現状の把握、問題提起、仮説、序論)
  3. ビジネス:商品企画や営業の場面で活用(市場調査、データの裏付け、潜在的なニーズの発見)
テーマ

スポーツライフ・データ

キーワード
年度

2024年度

担当研究者