Search
国際情報
International information

「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

小倉和夫のパラスポーツ探訪

 パラリンピックの起源は、第二次世界大戦で脊髄損傷を負い、下半身麻痺(Paraplegia)となった人々のリハビリテーションを目的として始められたスポーツ活動にさかのぼります。1950年代には、「Paraplegia」と「Olympic」を組み合わせた言葉として「Paralympic」が使われるようになりました。その後、参加対象が車いす使用者以外にも広がったことから、現在では、ギリシャ語の「para(並んで、そばに)」を語源とし、「オリンピックと並行して開催されるもう一つの大会」という意味で用いられています。また、障害者スポーツ全般を指す言葉として「パラスポーツ」が広く用いられるようになりました。

 パラスポーツは、障害のある人々の社会参加を後押しするだけでなく、共生社会を象徴する存在としても大きな注目を集めています。一方、パラスポーツの中核ともいえるパラリンピックは、戦争や国際情勢、科学技術の進歩、スポンサーシップ、ジェンダー、難民問題など、さまざまな社会的・政治的課題とも深く結びついています。

 本企画では、コラムを通じて、パラリンピックの原点を出発点とし、パラスポーツをとりまくさまざまな社会課題や価値観の変容について考察します。

 さらに、各回のテーマに応じて有識者を招き、対談を行います。パラスポーツ研究の視点と、各分野の専門家が持つ実践的な知見を結びつけることで、パラスポーツの枠を超え、時代の潮流や社会の変化を読み解く新たな視座を提示していきたいと考えています。

小倉 和夫

笹川スポーツ財団 上席特別研究員/国際交流基金 顧問