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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

【運動部活動の練習時間】平日は中学生2.1時間・高校生2.5時間

笹川スポーツ財団では、4~21歳を対象に、「子ども・青少年のスポーツライフに関する調査(スポーツライフ・データ)」を隔年で実施し、「実施頻度」や「実施時間」、「運動強度」などを調査し、現状を明らかにしてきました。中学生・高校生の運動部活動の活動状況(平日・休日の練習時間や練習日数)も調査しており、2023年の部活動の練習時間、日数は2017年からいずもれ減少していました。

■運動部活動の練習時間
平日:中学生2.1時間(2017年・2.3時間から減少) / 高校生2.5時間(2017年・2.7時間から減少) 
休日:中学生3.4時間(2017年・2.3時間から減少) / 高校生3.9時間(2017年・4.3時間から減少)

■練習日数
週平均:中学生4.8日(2017年・5.7日から減少) / 高校生5.2日(2017年・5.2日から減少)

■種目別
中学生:練習時間(平日)・野球2.4時間と最長 / 練習日数・バレー5.3日と最多
高校生:練習時間(平日)・野球3.1時間と最長 / 練習日数・野球6.1日と最多

【運動部活動の練習時間】平日は中学生2.1時間、高校生2.5時間

中学校・高校の運動部活動の練習時間と日数

表1 中学校期の運動部活動の練習時間と日数(%)

平日練習時間
(平均)
休日練習時間
(平均)
練習日数/週
(平均)
2017
n=353
2.3時間 3.9時間 5.7日
2019
n=349
2.2時間 3.7時間 5.2日
2021
n=311
2.0時間 3.1時間 4.8日
2023
n=259
2.1時間 3.4時間 4.8日

笹川スポーツ財団「12~21歳のスポーツライフに関する調査」(2017~2023)

中学校期の平日の練習時間は、2017年は2.3時間、2019年2.2時間、2021年2.0時間、2023年2.1時間となっている。休日は2017年3.9時間、2019年3.7時間、2021年3.1時間、2023年3.4時間で推移している。平日・休日の活動時間も同様に2023年は2017年と比較するとやや減少した。練習日数をみると、2023年は4.8日であり2017年の5.7日から約1日減少した。2018年にスポーツ庁は「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を策定し平日・休日にそれぞれ1日ずつ休養日を設ける、活動時間を長くても平日2時間程度、休日は3時間程度と具体的な数字を示した。活動頻度の減少はガイドライン策定の効果が一定程度あったと考えられる。

表2 高校期の運動部活動の練習時間と日数(%)

平日練習時間
(平均)
休日練習時間
(平均)
練習日数/週
(平均)
2017
n=229
2.7時間 4.3時間 5.8日
2019
n=231
2.6時間 4.3時間 5.6日
2021
n=227
2.3時間 3.6時間 5.2日
2023
n=185
2.5時間 3.9時間 5.2日

笹川スポーツ財団「12~21歳のスポーツライフに関する調査」(2017~2023)

高校期の平日の練習時間は、2017年は2.7時間、2019年2.6時間、2021年2.3時間、2023年2.5時間となっている。休日は2017年4.3時間、2019年4.3時間、2021年3.6時間、2023年3.9時間で推移している。平日と休日の活動時間は2023年は2017から微減した。全体の活動日数は20235.2日であり2017年の5.8日からは減少傾向にある。中学校期の状況と比べると高校期の活動日数は増え、平日・休日の活動時間も長くなる傾向が確認できる。

学校運動部活動の実際の活動状況と本人の希望

運動部活動の週あたりの活動日数、土日の活動状況、平日・休日の活動時間を、実際の活動状況(以下、実状)と本人の希望(以下、希望)に分け、学校期別に示した。

運動部活動の実際の活動状況と本人の希望/練習時間

表3 運動部活動の実際の活動状況と本人の希望/練習時間 ※笹川スポーツ財団「12~21歳のスポーツライフに関する調査」(2017~2023)

中学校期の平日の活動時間をみると、実状と希望いずれも「1~2時間」の割合が高く、約80%であった。また、「3~4時間」は実状が19. 6%、希望が19. 4%と、ほとんど差はみられなかった。中学校期の平日の活動時間は、おおむね希望と同じ状況であることが読み取れる。

休日の活動時間をみると、実状と希望ともに「3~4時間」の割合が最も高いが、実状は71. 2%、希望は59. 7%であり、11. 5ポイント希望が低い。一方、「1~2時間」は実状が16. 7%であるのに対し、希望は29. 9%と13. 2ポイント高い。土日の活動時間は、希望よりも多いと感じている中学生が一定数いることが確認できる。

高校期の平日の活動時間では、「1~2時間」が実状で60. 1%、希望で69. 3%と最も高く、「3~4時間」がそれぞれ37. 1%、26. 1%で続く。「3~4時間」は実状よりも希望が11. 0ポイント低い一方、「1~2時間」は実状よりも希望が9. 2ポイント高い。中学校期では平日の活動時間に実状と希望の差はみられなかったが、高校期では平日の活動時間が希望よりも長い状況を確認できる。

休日の活動時間では、実状、希望ともに「3~4時間」の割合が最も高く、それぞれ65. 1%、59. 8%であった。実状と希望の差をみると、「1~2時間」では実状よりも希望が10. 2ポイント高く、「3~4時間」「5時間以上」は実状よりも希望が5ポイント以上低い結果となった。高校期では平日の活動時間と同様に、土日の活動時間も希望より長い傾向が確認できる。

運動部活動の実際の活動状況と本人の希望/練習日数

表4 運動部活動の実際の活動状況と本人の希望/練習日数 ※笹川スポーツ財団「12~21歳のスポーツライフに関する調査」(2017~2023)

中学校期の週あたりの活動日数の実状では「5日」が46. 0%と最も高く、「4日」が21. 0%、「6日」が18. 3%と続く。希望も同様に「5日」が36. 6%で最も高く、次いで「4日」が23. 0%、「6日」が22. 6%であっ
た。実状と希望の差をみると、「5日」は希望が9. 4ポイント低いが、「6日」は4. 3ポイント希望が高かった。

土日の活動状況は実状も希望も「1日」の割合が最も高く、70%を超える。実状と希望の差をみると、「0日」は希望が7. 2ポイント高く、「2日」は希望が7. 9ポイント低い。土日の活動状況に関しては、今よりも休日の活動日数を減らしたいと考えている中学生が一定数いると推察できる。

高校期をみると、週あたりの活動日数は「5日」が実状と希望ともに最も高く、それぞれ38. 5%、35. 6%であった。週あたりの活動日数の差をみると、「6日」は実状よりも希望が5. 3ポイント、「7日」は5. 5ポイント低かった。

一方「3日」と「4日」は、いずれも希望が実状を上回り、高校期の週あたりの活動日数は実状が希望よりも多い傾向が確認できる。土日の活動状況をみると、中学校期と同様に「1日」の割合が最も高く、実状は53. 4%、希望は61. 6%であった。次いで、実状は「2日」の31. 0%、希望は「0日」の24. 9%であった。特に「2日」の割合は実状より希望が17. 4ポイント低く、「0日」「1日」は実状よりも希望が5ポイント以上高い。高校生の土日の活動日数は実状と希望に大きな乖離がみられた。

運動部活動の種目別練習時間・日数

「12~21歳のスポーツライフに関する調査2023」より所属している学校期別・運動部活動の上位10種目の練習時間・日数を示した。

表5 中学校期の運動部活動の種目別練習時間・日数

(%)

種目 n 活動日数/週(平均) 平日活動時間(平均) 休日活動時間(平均)
2017 2019 2021 2023 2017 2019 2021 2023 2017 2019 2021 2023 2017 2019 2021 2023
全体 353 349 311 259 5.7 5.2 4.8 4.8 2.3 2.2 2.0 2.1 3.9 3.7 3.1 3.4
ソフトテニス(軟式) 52 52 34 44 5.8 5.2 4.8 4.8 2.3 2.1 2.1 2.1 3.9 3.7 3.3 3.6
バスケットボール 50 46 38 41 5.7 5.7 5.0 5.1 2.4 2.5 2.1 2.1 4.1 3.5 2.9 3.2
卓球 35 29 40 36 5.6 4.8 4.5 4.4 2.1 2.2 1.9 2.1 3.3 3.0 2.8 3.3
バレーボール 35 30 35 33 5.8 5.3 4.9 5.3 2.2 2.1 2.1 2.1 4.1 4.4 3.2 4.0
陸上競技 31 43 28 27 5.5 5.2 4.8 4.6 2.1 2.2 2.0 2.1 2.7 3.0 2.8 2.8
サッカー 45 37 39 25 5.6 5.1 5.2 4.7 2.3 2.2 2.1 1.9 3.6 3.3 3.1 2.7
野球 42 35 26 20 6.1 5.4 5.1 4.9 2.4 2.3 2.0 2.4 5.7 4.5 4.0 4.0

注1)    :各調査年度で最も高い値      :各調査年度で最も低い値
注2)n数が少ない種目もあるため結果の解釈に留意が必要である
笹川スポーツ財団「12~21歳のスポーツライフに関する調査」(2017~2023)

中学校期の種目別の活動状況をみると、2023年の活動日数はバレーボールの5.3日が最も多く、卓球の4.4日が最も少なかった。ほとんどの種目で2017年以降活動日数は減少傾向にあることが読み取れる。平日の活動時間は2023年では野球が2.4時間で最も長く、サッカーが1.9時間で最も短かった。平日は放課後の活動となるため、活動時間は多くの種目で2時間前後であり2017年から大きな変化はみられない。休日の活動時間はバレーボールと野球が4.0時間で最も長く、サッカーが2.7時間で最も短かった。野球は2017年以降ほかの種目よりも長い傾向が続くが、2017年の5.7時間と比較すると1.7時間短くなった。

表6 高校期の運動部活動の種目別練習時間・日数

(%)

種目 n 活動日数/週(平均) 平日活動時間(平均) 休日活動時間(平均)
2017 2019 2021 2023 2017 2019 2021 2023 2017 2019 2021 2023 2017 2019 2021 2023
全体 229 231 227 185 5.8 5.6 5.2 5.2 2.7 2.6 2.3 2.5 4.3 4.3 3.6 3.9
バスケットボール 24 27 12 31 6.1 5.6 5.7 5.1 2.8 2.6 2.4 2.5 3.5 3.5 3.7 3.8
サッカー 22 28 30 21 6.3 6.0 5.5 5.5 2.5 2.3 2.2 2.5 3.8 3.6 3.3 3.6
バドミントン 26 20 30 23 5.3 4.7 4.7 4.8 2.6 2.4 2.2 2.6 3.4 3.2 3.1 3.2
野球 23 28 17 14 6.6 6.4 5.9 6.1 3.4 3.4 3.2 3.1 7.7 7.3 7.1 6.6
バレーボール 23 17 18 16 6.0 5.7 5.4 5.2 2.7 2.7 2.4 2.4 4.7 4.0 3.9 4.7
陸上競技 10 17 17 13 5.5 5.9 5.1 5.2 2.6 2.5 2.2 2.2 2.6 3.0 3.0 2.8

注1)    :各調査年度で最も高い値      :各調査年度で最も低い値
注2)n数が少ない種目もあるため結果の解釈に留意が必要である
笹川スポーツ財団「12~21歳のスポーツライフに関する調査」(2017~2023)

高校期の活動日数はいずれの調査年度においても野球が最も多く2021年を除き6日を超えた。一方、活動日数が最も少ない種目はバドミントンであり、2019年以降は5日未満であった。平日の活動時間をみると、いずれの調査年度においても野球は3時間を超え、ほかの種目よりも長い時間活動している様子が読み取れる。活動時間が短い種目は、2023年は陸上競技の2.2時間であり2021年はサッカー、バドミントン、陸上競技が2.2時間でほかの種目よりも短い結果となった。休日の活動時間は平日と同様に野球が最も長く、2017年から2021年は7時間を超え、2023年は微減したものの6.6時間とほかの種目と比べても長い。一方、陸上競技はいずれの調査年度においても活動時間が最も短く、2023年は唯一3時間未満であった。

「子ども・青少年のスポーツライフ・データ2023」調査概要

調査内容
運動・スポーツ実施状況、運動・スポーツ施設、スポーツクラブ・運動部、習いごと、スポーツ観戦、スポーツボランティア、好きなスポーツ選手、健康認識・生活習慣、身体活動、個人属性 等
調査対象
1)母集団:全国の市区町村に在住する12~21歳
2)標本数:3,000人
3)抽出方法:層化二段無作為抽出法
地点数
全国225地点
調査時期
2023年6月24日~7月21日
データの使用申請

最新の調査をはじめ、過去のスポーツライフ・データのローデータ(クロス集計結果を含む)を提供しています。

活用例

  1. 政策立案:所属自治体と全国の比較や調査設計に活用(年齢や性別、地域ごとの特徴を把握)
  2. 研究:研究の導入部分の資料や仮説を立てる際に活用(現状の把握、問題提起、仮説、序論)
  3. ビジネス:商品企画や営業の場面で活用(市場調査、データの裏付け、潜在的なニーズの発見)